動機の根本に使えるネタとして、
覚えておくとよい。
欠損、与えられていないこと、失ったこと、渇き、
などは、人の動機になる。
ずばりそものもを求める場合もあるし、
別のもので代わりにする(代償行為)こともある。
主人公の話でも使えるし、
悪役でも使えるし、
脇役でも使える。
その渇き具合(動機の強さ)は、
主人公または悪役が最も大きいようにすると、
それがテーマの真ん中に来るようになる。
動機への感情移入である。
(時々、他のキャラに持っていかれてしまうのは、
主人公の動機や渇きより、強い渇きを持つキャラをつくってしまうからだ。
風魔でいえば、壬生がそうだ。小次郎の裏ということで、
表裏一体であるから、存在に意味があるのだが。
ドラマ版風魔は、壬生が魅力であるが、
この役を武蔵にさせるべきだったかどうか、いまだに揺れている)
自分の欠損を補うために、利己的行為をするのか、
利他的行為をするのかで、
その人を描くことができる。
(beでなくdoで人を描く)
悪役はたいてい利己的行動で、非難の対象になる。
主人公は必ずしも正義である必要はなく、
非難の対象を排除することで、
結果的利他的行為となるパターンが現代風だ。
ピカレスクロマン(悪役が主役)の場合、
主人公がたとえ利己的行動で目的をなし得たとしても、
結果周りが平和になったことなど、
利他的結果が伴うことで、
周囲に容認されるパターンが多い。
(ヤクザものなど。必要悪の論理)
補おうとする気持ちAに対して、
障害Bを設定すべきだ、という話は既に書いた。
映画とは、大小含めてこれを5、6人に設定し、
最初のドミノを倒すところからはじめる。
それぞれの立場や欠損が、どう行動へ連鎖してゆくかである。
2014年04月10日
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