この話は面白そうだ、と思わせなくてはならない。
この話は面白い、と思わせなくてはならない。
そして、
この話は面白かった、と思わせなくてはならない。
つまり、誘引、途中のひきつけ、見終わったあとの満足感、
全てが必要であり、
ひとつでも欠けたら、それは面白い話ではないのだ。
自分の中の、得意不得意を自覚しよう。
誘引が得意な人もいれば、
ラストの決めが上手い人もいる。
途中の展開だけ得意な人はあんまりいない。
(時々連続ドラマでこの才能を発揮している人を見る。
しかし、たいてい落ちが詰まらなく、
結局その作品は駄作入りしてしまう。
大分前になるが、ドラマ「アンフェア」は、この途中が異常に面白かった例だ。
しかし、ラストシーンになっても謎が残りすぎ、
続編をつくるごとに駄作になっていったのが惜しまれる。
似たような傾向に、「ツイン・ピークス」がある)
そして、苦手なところを、
名作を見て研究するとよい。
この場合、三拍子揃った名作を選ばなければ意味がない。
アンフェアをいくら分析できたとしても、
落ちの弱さが致命的なものの、
誘引や途中の展開は、意味がない。
(逆にいうと、落ちさえ落ちきらなくてよいのなら、
途中の展開なんていくらでも無責任に面白くすることは出来る。
例えば古谷実の漫画のように)
三拍子揃ったなかで、
上手い誘引とはどういうものか、
上手い展開とはどういうものか、
上手い落ちとはどういうものか、
それぞれの関係性の中での役割も含め、研究すべきである。
見るべき映画100とか、
色んな人が選んでいるが、
特に脚本家が選んだ映画100選などが参考になるだろう。
現代映画ではなく、
クラシックの名作、とくに隠れた名作には、
見るべきものがある。
ビリー・ワイルダーなんて、全作傑作だ。
2014年04月21日
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