2014年04月21日

やらなければいけない3つのこと

この話は面白そうだ、と思わせなくてはならない。
この話は面白い、と思わせなくてはならない。
そして、
この話は面白かった、と思わせなくてはならない。

つまり、誘引、途中のひきつけ、見終わったあとの満足感、
全てが必要であり、
ひとつでも欠けたら、それは面白い話ではないのだ。


自分の中の、得意不得意を自覚しよう。

誘引が得意な人もいれば、
ラストの決めが上手い人もいる。
途中の展開だけ得意な人はあんまりいない。
(時々連続ドラマでこの才能を発揮している人を見る。
しかし、たいてい落ちが詰まらなく、
結局その作品は駄作入りしてしまう。
大分前になるが、ドラマ「アンフェア」は、この途中が異常に面白かった例だ。
しかし、ラストシーンになっても謎が残りすぎ、
続編をつくるごとに駄作になっていったのが惜しまれる。
似たような傾向に、「ツイン・ピークス」がある)

そして、苦手なところを、
名作を見て研究するとよい。
この場合、三拍子揃った名作を選ばなければ意味がない。
アンフェアをいくら分析できたとしても、
落ちの弱さが致命的なものの、
誘引や途中の展開は、意味がない。
(逆にいうと、落ちさえ落ちきらなくてよいのなら、
途中の展開なんていくらでも無責任に面白くすることは出来る。
例えば古谷実の漫画のように)

三拍子揃ったなかで、
上手い誘引とはどういうものか、
上手い展開とはどういうものか、
上手い落ちとはどういうものか、
それぞれの関係性の中での役割も含め、研究すべきである。

見るべき映画100とか、
色んな人が選んでいるが、
特に脚本家が選んだ映画100選などが参考になるだろう。

現代映画ではなく、
クラシックの名作、とくに隠れた名作には、
見るべきものがある。
ビリー・ワイルダーなんて、全作傑作だ。
posted by おおおかとしひこ at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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