極端な方法だが、有効なこと。
面白い部分の核を、まず白紙に書く。
そのまわりに、それに関係したことを書く。
大体全部書いたら、
それをどの順で他人に説明すれば、
一番面白いかを考える。
現在の原稿の順番はとりあえずおいといて、
今目の前にある面白いことの、一番わかりやすい順番だ。
実際に、123…と番号をふり、
別紙にリストをつくっていく。
番号の数は10でも25でも50でもいい。
あなたの物語にふさわしい数がある。
この時点で、既に何通りか考えられるかも知れない。
(経験上、迷う箇所は、リライトで揉めるところだ)
それでも現状で一番よいと思われるリストをつくりあげる。
このとき、新たに足したいところや、
削ってもいいかな、と思うところがあればそうする。
出来上がったリストが、新たな構成である。
そのように、原稿をリライトする方針が、立ったのだ。
どんなに複雑でも、映画は「ひとつ」という単位だ。
特に映画は、紙の上ではなく、上映という、
頭の中にしか残らない形式である。
頭の中でひとつのシステムとして機能するように、
形を整える。
その「ひとつ」を理解するのに、
一番いい形をしていることが理想である。
これを何回かやってみるのもオススメだ。
日を変えて、白紙に一からやると、
全く違うことを考えていたりする。
人間の思考の面白い所だ。
その試行錯誤は、何回やっても構わない。
そのうち、パターンが決まってくる。
それが恐らく正解だ。
この方法のコツは、
原稿を一切見ないことだ。
ただ記憶に残る、本質的な要素だけで、
リライトの構成を練る方法である。
この時点で思い出せないのは、
たいした出来の部分ではない。
書き直しても構わない所だ。
頭の中で操作する、重要な要素に絞っていくのがポイントだ。
ストーリーラインや、テーマの本質に関わる新要素が生まれることもある。
主人公を変えるという大胆さも構わない。
リライトは、良くなるなら、何をやってもいい。
原稿を見ながらリライトすると、
必ず未練が残り、正しいリライトが出来なくなる。
見ないで本質的なことだけでリライト案を考えるこの方法は、
自動的に未練を捨ててから始めているのだ。
今、某作品のために調べたことをまとめているのだが、
新たな事実がわかり、再構成を余儀なくされた。
結論はあまり変わらないが、そこに至る道筋の重要度が変わってきた。
となると、最初の前ふりから、世界の設定を変えるほうが分かりやすくなる。
レポート程度に思っていたのだが、
そこはちゃんとリライトしなければ、と思い、
せっかく25000字書いたものを、一から構成をやり直している。
それより作品を書け、と言いたくなるが。
2014年04月21日
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