ついでのおまけが多いですが、
「ねじまき侍」の生原稿を、資料として置いておきます。
ねじまき侍手書き第一稿.pdf
これを書く前に、ぼくは普段は、
ログラインやら構成やらプロットやらを書いてから始めます。
ただその「事前に考えること」は既にブログで書いていたので、
直接手書きで書きはじめたのでした。
(A4コピー紙の裏表を使い、書くのはゲルインクの青です)
僕が手書きを推奨するのは、このように、ぐにゃぐにゃと書きこめるからです。
汚くて申し訳ないですが、この汚さが、創作というものです。
文字打ちを第一稿とするのは、僕はすすめません。
このぐにゃぐにゃが、表現にとって一番大事な、「客観性」でもあるからです。
(最初はこう思っていたのだが、書いてみるとこちらのほうがいい、と客観性を持つことが出来る)
これを見ながら文字打ちをし、多少のリズムを整えていきます。
バックステージ論で僕がいいたかったのは、
このような「汚い手書き」を見せるべきではない、ということです。
見たい人がいるのは分ります。
しかし、メイキングが入ることで、「汚いものを見せてはいけない」意識が働き、
十分に汚い行為が出来なくなるのです(結果、クオリティは下がります)。
この汚い手書きは、創作そのものですが、
これを人に見せるような奇麗な文字で書いていては、創作そのものに集中できなくなります。
メイキングカメラが入ることは、役者に「汚くてもいい時間」を与えないことになります。
それは、役者にとっても不幸だと思います。
その相手が、可愛ければなんでもいいアイドルであって、
創作をする役者でないなら、その限りではありませんが。
今回は汚いのが僕一人ですむので、あえて公開して、後輩の役にたつようにしてみました。
ぐにゃぐにゃを、おたのしみください。
2014年04月28日
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