不良のほうがモテる、とかと同じ話。
若いほど、既に確立されたものより、
新しく破壊的なものを好む。
それは、新しい地平を目指す遺伝子の力のようなものだと思う。
若いほうがチャレンジを好む。
若いほうが失敗を恐れない。
若いほうが確実性より可能性を好む。
若いほうが成功も失敗もしたことない。
若いほうが飛び道具で決着をつけたがる。
逆もしかりだ。
年取ったほうがチャレンジを避ける。
年取ったほうが失敗を恐れる。
年取ったほうがリターンより確実性を好む。
年取ったほうが成功も失敗もしている。
年取ったほうが地味で王道の勝利を好む。
モテも、創作も、仕事も、ギャンブルも、人生も、
同じことかも知れない。
人間を描くとき、
自分と同年代しか描けない作家は駄目だ。
若いのから年寄りまで描けるのが理想だ。
いずれにせよ、
映画とは、一本につきひとつの成功を描く。
偶然にせよ必然にせよ、
それが描くに価値があり、共有するのに価値がある、
一種のリアリティーのある、ひとつの成功をだ。
ペプシ桃太郎のテーマは、
自分より強い奴を倒せ、ではなく、
Forever Challengeかも知れない。
チャレンジを描いて、その結果すら描かないのは、
単なる無謀の奨励だ。チャレンジの価値を描いていない。
(チャレンジの内容すらも詳細不明なので、
全てがぼんやりしている)
鬼=赤=コカ・コーラという暗号は明らかだから、
結果を描けない可能性が高い。
知恵をつけて臆病になった現代への風刺をすることもなく、
単なる蛮勇を描いているだけだ。
十中八九死ぬ。万が一勝つ。
その万が一を、偶然の奇跡ではなく必然として描くのが、
物語の役目のはずなのだが。
多分ペプシ桃太郎は、そこまで考えていない。
若いからかねえ。
(スタッフリストを見る限りそうでもないんだが)
2014年05月15日
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