あなたの書くおはなしに、アイデアはあるか。
色々な面白ポイントがあることだろう。
色々な仕掛けや連鎖があることだろう。
色々な深い感情があることだろう。
その中に、アイデアはあるか。
なるほどこれは面白い、といえる何かが、
アイデアである。
アイデアは、新しい何かのことである。
色々な面白いことが、
あなたの話にはあるだろうが、
それらが、「かつてあったものの組み合わせ」でしかないのなら、
その話には、アイデアがない。
(組み合わせがアイデアになる可能性は、ある。
ガリガリ君○○味、は、ガリガリ君と何を組み合わせるか、
というアイデアを競っている)
ある新しい何かが、
アイデアの別名だ。
それは、たったひとつにしたほうがよい。
作品の中に、何個もアイデアはいらない。
勿論、革新的な作品にはいくつものアイデアがあるものだ。
(ガンダムでは、モビルスーツという兵器としてのロボット、
ミノフスキー粒子、大人のドラマ、ニュータイプと、
色々な新しいアイデアがあった。だから30年ももつのだが)
その中で、一番デカイ、本質的な、
「新しい何か」は何かを、
あなた自身が把握しなければならない。
何も新しいことはないけど、
なんだか面白い、という作品も、存在してもよい。
それは、穴埋め番組として価値がある、
プログラムピクチャーというジャンルである。
ある種の完成度が、作品の基準だ。
それ止まりの話は世の中にたくさんある。
それにすら達していない、詰まらない話もたくさんある。
創作とは、革命のことだ。
新しい何かは、何か。
この物語のアイデアは、何か。
書いている途中は、分からなくてもよい。
書く前に、分かっていてもよい。
そのアイデアが、作品内でいきいきと跳ね回っていればよい。
さあ、アイデアを見せてくれ。
何がオモロイの?と言う問いは、
新しい何かはなんだ、という問いのことだ。
今、映画界、ドラマ界は、アイデア不足だ。
アイデアを考えられる人間こそが、
この先を制するだろう。
2014年05月24日
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