どこにアイデアがあるか、によって作品は分類できる。
テーマにアイデアがあるのが最上だ。
誰も聞いたことのない、新しいことを言うのがよい。
それは世界に新しい影響を与え、世界を変える力をもつ。
それが斬新であればあるほど、
それが説得力があればあるほど、
世界を変えることが出来るだろう。
これをするには、世の中にどのようなテーマがあるかを知らなければならない。
かつてどのようなテーマがあったかも、知らなければならない。
そして未来に、どのようなテーマがあり得るかも、知らなければならない。
人類や、社会や、過去や未来に、詳しくならなければならない。
次点は、キャラクターのアイデアだ。
新しい誰かに、誰もが出会いたい。
テンプレでない、「新しい魅力の誰か」を創作したとき、
作品は永遠の力をもつ。
(反対側の最低は、誰かのキャラを借りることだ)
これをするには、人間に詳しくならなければならない。
星占いや心理学の性格分析は基礎だろう。
あとは、どれだけ魅力的な人間に出会ってきたか、
どれだけ人間の魅力を知っているか、という人生経験で決まるだろう。
その次点は、ストーリーのアイデアだ。
構造的なアイデア(どんでん返し、ループ、同時進行や、ミステリー的な巧みなプロット)、
扱う世界の面白さのアイデアだ。
これをするには、世の中のストーリーに詳しくならなければならない。
雑学的な知識も、沢山知っていることは重要だ。
映画の中では、裁縫の知識と、言語学の知識と、道案内のことが一本の線に繋がることもある。
これらのどれかにアイデア、
すなわち新しい何かがあるものが、よい物語だ。
ないものは、プログラムピクチャーという。
プログラムピクチャーは、穴を埋める暇潰しに過ぎない。
我々の心や世界を変える力をもたず、
その時間が終わっても、はじまる前と何ら変わらないものだ。
(そのような作品を、エンタメと称して誤魔化しているのがショウビズ界の情けない現状である)
プログラムピクチャーに何かアイデアがあるとしても、
上のみっつの範囲外の、小さな領域のアイデアでしかないだろう。
例えば衣装や音楽やロケーションなどのトータルデザイン、
個々のデザイン、新しい芸、
小さな会話や笑いネタなどだ。
あなたの物語には、
どこにアイデアがあるか。問うてみよ。
2014年05月24日
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