とくに公開館数が多いものは、作品の出来と興行収入には、相関がない。
続編やシリーズについても同様だ。
前作の出来のよいものは、続編の中身の出来とは無関係に、
興行収入が上がる傾向にある。
従って、次回作の興行収入が、前作の出来の内容的評価だと、
断定してもよい。
公開館数が多い映画で、
シリーズで成績のよいものは、前作が良かったからで、
初回で成績のよいものは、宣伝が良かったからだ。
興行とは、残念ながら中身で稼ぐのではない。
初日と二日目で大体の数字が出れば、
おおよその成績が統計的に予測できるものである。
ロングランは余程の例外だ。
だから興行とは、初日に全てがある。
初日までの世間の暖め方で成績が決まる。
僕は、映画の中身の出来と興行収入が比例して欲しいと思っている。
興行成績や視聴率が、中身の成績評価になって欲しいと思っている。
が、上の事実がある限り、そうはいかないようだ。
ドラマ「風魔の小次郎」への評価は、舞台版のチケットの売れ行きに、
あと番組の初回視聴率に出たと思っている。
中身と興行成績を一致させる手段はなんだろう。
多くの詰まらない映画にノーといい、
多くの日の当たらない素晴らしい映画にイエスと言う手段は、
ないものだろうか。
時々、僕は劇場で拍手したりブーイングしたりする。
アメリカの観客を真似ている。日本にもそんな文化が根付かないかなあと思いながら。
(じゃあ中身のある傑作って何だよ?という問いには、
俺の映画100選をつくるしかなさそうだ。しばしお待ちを)
2014年06月01日
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