30分ドラマとか、15分ドラマとか、3分ドラマとか、
短めのものを想定して、
プロットを数多く書くこと。
完結した本数が10以上。
出来れば、30、50、100本ぐらい。
それは、自分の中にどれだけネタがあるか、
ということを「全て」吐き出すトレーニングだ。
絵的なネタ、豆知識的なネタ、物語構造のネタ、台詞のネタ、
なんでも、全てを出しきるトレーニングだ。
(筋力トレーニングにたとえると、全力を出す系のトレーニング。
筋繊維を一回全部ちぎるほど、全クリアして、超回復させる)
ネタがなかったら、三題話を無理矢理100本書くのは、
いいトレーニングだ。
三題話とは、ランダムななるべく関係ないワードをみっつ選び、
「そのみっつを必ず使う」というルール内で、ストーリーをつくることだ。
元々創作落語の芸で、最後には笑いで落とすのだが、
コメディだけでなく、シリアスなもの、知的なもの、
ミステリーなどジャンルもの、など、
映画ドラマ形式であればなんでもよい。
ハッピーエンドに毎回ならなくてもいい。
テーマが明確にあっても、単なる小話でもよい。
ペラ一枚ぐらいに書くプロットがよい。
ストーリーそのものの面白さだけでなく、
みっつのワードの上手い使い方を競うことも出来るだろう。
三題話100本。
夏休みにどうぞ。初心者は5本が限界かも知れない。
10本書ければ、まあまあの実力だ。
夏休みに1日1本で40本出来れば、相当実力はあがる。
(1日2本でも100には届かない)
数をこなすほど、引き出しを書きながら増やす、
という経験も積めるだろう。
当たり前だが、
違う話を書くということは、
登場人物も、事件も、展開も、落ちも、全て異なるということだ。
シリーズは不可。全部違う話であること。
自分の中の得意な型、下手な型が、
数をこなすことで分かってくる。
ある程度出来たら、これは落ちまでいつもの感じいけるわ、
ということが分かるようになる。
そのパターンにはめる為に、前段を考えることが出来るようになる。
逆に、数をこなすことは、
新たなパターン開発の可能性に触れることでもある。
世の中にはいくらでもバラエティーがある。
そのバラエティーの一部でも身につけるチャンスだ。
誰でも最初は真似からはじめる。
ホラーを書いたことがないなら、ホラーを1本、
構成に凝ったことがないなら、構成でびっくりするのを1本。
主人公が人間じゃないの、ワンシーンもの、どんでん返しもの、
泣けるやつ、女(男)しか出てこない話、時代劇、ロードムービー、ビターエンド、
順目の王道話、逆目の奇想天外話、
低予算もの、湯水のように制作費が使える前提のもの、
いくらでも型は思い浮かべることは可能だ。
やったことないものをやってみるのは、
トレーニングとしては最適だ。
誰に見せるでもない、A4一枚の小宇宙を何枚積めるか。
自分だけのトレーニングである。
勿論、出来がよければ脚本化したっていいだろう。
小説化してもいい。
若いときは、そういう自主トレはオススメだ。
ここ半年ぐらいで、
一話完結型の30分もののプロットを、30話ほどつくった。
(とはいえシリーズものだけど)
企画書とともに、某所へ持ち込む予定だ。
30本もつくると、自分の得意不得意がはっきりと輪郭を持って現れる。
それを作家性というのなら、
自分の作家性を知るには、それぐらい書いてからの話だ。
2014年06月28日
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