2014年08月07日

ワンシーンものを書いてみよう

自分に制約をかけてみよう。
ワンシーン限定ものだ。
登場人物は何人でもいい。

なにかがはじまって、展開して、オチがつくことを、
きちんとやってみよう。


ワンシーン制限では、シーンが変わることで色々ごまかすことに、
逃げられないことが本質だ。
書き手は、色々と文脈で詰まってきたら、別のシーンについ逃げてしまう。
必然的にシーンが変わることではなく、
「困ったからシーンを変えてしまう逃げ」を、この制限で封じるのだ。

テンションが下がってきた時に、どう元へ戻すか、どうそれ以上テンションを上げるか、
そもそもテンションを下げないようにするには、
ということに向き合ういい機会だ。

アドリブで書いていくのではなく、よほど計画してから執筆しないと、
「もつ」話にならないだろう。
10分以上もたせられ、なおかつきちんとオチで落とす話を書ければ、
それなりに実力がある脚本家であるといえるだろう。


場所はどこでもいい。
広くても狭くてもいい。
トイレの個室、部屋、カフェ、コンビニ、ストリート(複雑な迷路のような町)、
売り場、なにかの店先、商店街、駅、校庭、屋上、会社のフロア、
エレベーター、野球場、体育館、海、月面、宇宙空間、
あるいは抽象的な場所。
いくらでもアイデアは出すことができる。時間帯も天候も時期も時代もいつでもいい。
シチュエーションありきでも、物語ありきでもいい。
大抵面白そうなシチュエーションから、何かを思いつくはずだ。
しかしそこからオチまで持っていくことは、並大抵では出来ない、
という経験を積むべきだ。
オチまでつくる苦しさと、それを乗り越える経験を積むべきである。
posted by おおおかとしひこ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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