2014年08月13日

カタルシス3

カタルシスをつくるヒント。

ストレスの解消手段がヒントになる。


大声を出すこと。
体を動かすこと。
歌うこと。
ヘトヘトになるまで動くこと。
極限までの緊張と弛緩。
セックス、ダンス、スポーツ。
全てのパズルが組上がり、謎が解けた瞬間。
逆に積み上げたものが、一気に崩壊する瞬間。
(ディザスターのように具体的な建物でもいいし、
人間関係のような抽象的なものでもいい。
容易に想像できるように、どんでん返しは上記ふたつの組み合わせだ)
大雨や台風や大火事。(類例が沢山あるが、「台風クラブ」を挙げておこう)
落ちる、飛び降りる(類例が沢山あるが、「鎌田行進曲」の階段落ちを挙げておこう)
崩壊の逆の、完成。(「三丁目の夕日」の東京タワーなど。出落ちオチも含む)
人の死、または誕生。
世間への発表。(多くの劇場型殺人。映画の例では「ノッティングヒルの恋人」など)
本当の自分をさらすこと。
(上の例はその極端なもの。仮面ものでは、ここが必ずクライマックスになる。
すごくよく出来た例は、「トッツィー」)
号泣、大爆笑、拍手ものの粋(粋の例では、「北北西に進路を取れ」を挙げておこう)

などなどが挙がるだろう。


あなたはどんなカタルシスへ向かって話を収束させているのか、
自覚してみよう。
それをどんな具体表現にするかは、
ストレスの解消法がヒントになるかもしれない。

例えば、プチプチを全部潰すのがクライマックスになる話も、
作ることが出来るかも知れない。


要するに、そこでのストレスの解消のスケールが、
映画のスケールなのだ。
勿論、外面的な絵的なスケールと、
内面的な問題のスケールの、両方を言っているのだが。
プチプチを潰すのは一見小さなスケールしか描けないかも知れないが、
「レインマン」並の大きなスケールのクライマックスのカタルシスに使えば、
物凄く大きなことを表現出来るかも知れない。

全ては表現そのものではなく、
それが何を表現されるために使われているか、
つまりはモチーフとテーマだ。
posted by おおおかとしひこ at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック