時系列の話、つづき。
逆にする、というのは表現全般によくあるテクニックだが、
これを時系列的編集に使ってみることも、
よくあるテクニックだ。
後輩の企画が詰まらなかったので、
時系列を逆にしてみた。
高校生から挫折を繰り返して今の職業についた話だった。
高校生のときの思いが、今の職業につながっている、
ということがテーマだった。
その話があまり面白くなかったので、
時系列を逆にした。
今の職業からはじまって、その理由は…と回想させる形式にしたのだ。
順の話が、感情移入に見合って、展開にターニングポイントがあり、
落ちが見事ならば、それもありだ。
それが詰まらないときは、時系列を逆にするとよい。
順の話を回想にするのだ。
今の結論が主軸なら、過去の回想は説明台詞の一部に過ぎない。
挫折からはじまる二転三転の話が主軸なら、順で語ればよい。
時系列の編集は、テーマを変える。
テーマに合わせて時系列を編集すべきだ。
その判断が出来ないのなら、時々逆にしてみることが、
対症療法として使えるだろう。
自分のテーマは何かを発見させる役割をする。
2014年08月23日
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