2014年09月13日

台詞が上手くなるには

台詞が下手な人を見ていると、
例外なく話下手だ。

この場合の話下手とは、
創作的な話をつくることではなく、
リアルの場での(飲み会とか、雑談)話である。


その場をドッカンドッカン沸かせろ、
とは言わない。
しかし、スムーズなコミュニケーションをとり、
時には冗談で沸かせ、
時には自分の考えや蘊蓄で感心させ、
時には議論に発展する、
そのような、リアルな話の上手になるとよい。

リアルな話では、聞き役と話し役がいて、
それは時に応じてかわる。
あなたはどちらの役もするべきだし、
話を被せたり、持っていかれたりの経験を積むべきだ。

話し慣れた人だけでなく、
初めましての人前でも、上手く話を盛り上げることが必要だ。
勿論あなたは飲み屋のママではないから、
どんな人とも自在に喋れるまで鍛えなくともよい。

肝は、話の場には、「今大事なこと」があり、
それは簡単に流れたりキープされるということだ。
そしてそれは、簡単な言葉や身振りで、
変えることも出来るし、出来ないこともある、
を知ることだ。
勿論知るだけでなく、あなたが出来るようにする必要がある。

経験的に、一人っ子はこれが苦手である。
自分中心の話しかせず、他人の話を聞かない。
(中国人がこれだけ身勝手なのは、B型文化のせいもあるが、
一人っ子政策の結果だと僕は思っている)
そういう人は社会で揉まれたほうがいい。
バイトしたり、飲み会をしたり、上司と話したりなどだ。

俺はどんな場でも、ある程度話が出来る、
という自信が出来ないと、
いつまでたっても台詞に不安が残るままだ。

人はこのように話す、
人はこのように話題を変える、
人はこのようにも話す、
などを体感的に知らない限り、
あなたの台詞は、いつまでたっても脳内の妄想でしかない。

脳内の妄想こそ、至高の台詞を生む。
しかし、現実は脳内の妄想ではない。
その間の、雑談の経験が、
脳内と現実を繋ぐのだ。


さあ、飲み会をしよう。みんなで飲もう。茶でも酒でもよい。
めんどくさくても人の話に付き合い、
その話の主役を奪ったり、奪われたりしよう。
場を沸かせたり、場を沸かされたりしよう。

出来るだけいつもの面子に固定しないこと。
何故なら、物語では、固定面子よりも、
初めましての人と話す場面のほうが多いからだ。


我々は人見知りの人種である。克服は出来ない。
それでも、話は面白くなくてはならない。
あなたの喋る言葉の質が、
実はあなたの書く台詞の質なのだ。

あ、キャバクラは駄目。
向こうは詰まらなくてもニコニコして聞いてくれる。
もっと対等の関係でないと駄目だ。
(リハビリの中間過程としては、よいかもだが)


例えばある飲み会に来てよとか、
皆の前で話をしてください、
に嫌だなと思ううちはまだまだだ。
自分の話の能力を鍛える場、活かす場だと思って赴くのがよい。

ちなみに、台詞は書けば書くほど上手くなる。
話をすればするほど話が上手くなるのと同じように。
何故なら、台詞は話し言葉だからだ。
posted by おおおかとしひこ at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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