2014年09月23日

どうしたら脚本は上手くなるか?

難しい問いだけど、答えはシンプルだ。
数をこなすことだ。

セックスはどうしたら上手くなるか?と答えは同じだ。
数をこなすことだ。
相手のリアクションを見て、
良いところ悪いところを反省し、
次回の組み立てを工夫することだ。
その組み立てが、合っていたかどうかを確認することだ。
新たな思いつきがあったら、試してみることだ。
数をこなして成長すれば、上手くなるし、
数をこなしてもたいして変わらなければ、
才能がないとして淘汰されるだけだ。

次々に良くなっていけば、それは上手くなっていることだし、
失敗は失敗だと認め、その原因を分析し、
何故失敗が予測できなかったか、どうしたら成功だったかを反省し、
次に活かしてより良くなれば、それは上手くなっていることだ。


僕は5分を沢山書け、というのを勧めている。
原稿用紙5枚、2000字のショートだ。
それを数をこなすと良い。

セックスでも、部分的な練習や試しをすることがあるだろう。
それと同じで、ショートだと練習や試しが出来る。
セックスは一晩数時間ぐらい(人による)だが、
ショート一本もそれぐらいの時間で(人による)書ける。
だから、一回のセックスぐらいの労力の、
練習や試しが出来るのだ。

セックスの達人になるためには、
どれくらい同じ相手とするべきか、どれくらいワンナイトラブをするべきか、
僕は良く分からない。人による、としか言えないだろう。

しかし伸びる人は、
日々研究や反省や実験を怠らない人であることは、断言できる。
イケメンやデカチン頼みのセックスは一生伸びない。
あぐらを書いている限り、初期状態の才能でおしまいだ。

上手くなるには、最初の才能も重要だが、
その後どれくらい鍛えられたかだ。


5分シナリオは、一回のセックスに相当する。
10分15分は、2、3回のセックスに相当する。
2時間は24回分のセックスに相当する。
そんな感覚で考えよう。
回数をこなすことだ。
慣れて、自由にその場で泳げて、回りが見えていて、なおかつ楽しませる余裕があることだ。
(最初から24回分に挑むのは無謀だ。
だからショートで回数をこなして、慣れるのだ)


若い頃猿みたいにやった回数分、
5分を書けば、あなたはそれなりに上手くなると思う。
それくらいの慣れが、脚本にはいる。

初めて書いたんです、なんてのは童貞切ったセックスみたいに、
なんの価値もない。
はじめて数回目のセックスなんて意味がない。
はじめて数本のシナリオは、大抵詰まらない。


回数をこなそう。
失敗しよう。成功しよう。反省しよう。物真似しよう。
予測しよう。予測が合っていたかどうか検証しよう。
実験しよう。極限まで追求しよう。深く広く。
求道者になれ。
そして、新しいやり方や内容を発明しよう。
その時、ようやく人に自慢出来るものが、出来上がる。

あなたはやりちんになって、
昔のセックスを忘れるぐらいになる必要はないが、
脚本的には、昔のものを忘れるほど、沢山書く必要がある。
posted by おおおかとしひこ at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック