2014年10月14日

おもしろいってなんだ

面白い話ってどういうことだろう、
と、考えれば考えるほどドツボにはまる。
ある面白いと思った話があるとき、
どこが面白いのか言葉にしてみることは、訓練になる。

ここで言う面白いとは、ギャグで笑える以外も含む。
興味を引かれる、良いと思う、ぐらいの大きな意味でのgoodだ。

僕の思う面白さを羅列してみる。


新しい、見たことのないビジュアル。
デザインのよさ、画面の美しさ。
シチュエーションの面白さ、何か新しい面白そうなことが待っていそうな。
奇抜、新規、インパクト。

一方で、定番っぽさ。
外れなさそう、つまり、テーマがしっかりしていて、
本格的なストーリーであること。
ただインパクトだけでない、ずれていないこと。

事件の魅力。
新しいパターンで、気になり、結末や展開が知りたくなること。

何かが現代社会を痛烈に風刺していること。
事件や解決法や世界観などに多い。

スピード感があること。一方でゆったりしたムードもあること。
つまりは、リズムがいいこと。

扱うテーマの深さ。
人生の一部を巧みにとらえ、結末や問題提起に深い感銘を受けること。

ああこういうことよくあるわあ、と思うこと。

主人公への深い感情移入。

登場人物の面白さ。
人間的魅力、決断の見事さ、哲学の面白さ、
いい台詞。

一切破綻や無理や無駄のない、完璧に計算された話であること。

一方安易な予定調和を馬鹿にし、振り切る、破調。

痛快さ。不快を全ひっくり返しすること。

結末の見事さ。落ちの良さ。

感動。胸があつくなる。じんとくる。号泣。
立てないくらいの感銘を受ける。

知的興奮。新しいことを知ることの面白さ。
世界が広がる気持ち良さ。
あることについての別解を知る面白さ。

そこだ!いけ!と思える瞬間。
決めて欲しい場面でスカッと決めること。

大爆笑。笑い。人間の愚かしさへの笑い。
ブラックユーモア。くすりと笑えること。緊張の弛緩。

緊張する面白さ。あとに退けない緊張。

恐怖。驚き。驚愕。スリル。

悲哀。悲劇。皮肉的な結末。
人生の虚しさ。諸行無常。

新しい謎。その解明の気持ち良さ。

粋な感じ。クールな感じ。

人情味溢れる感じ。優しい感じ。

辛い感じ。人間の尊厳を踏みにじる感じ。

リアリティー。逆に、空想的な面白さ。

もう苦労しなくていいよ、という誘惑。

愛に溢れる感じ。

ショック。衝撃。理不尽。

憧れの場面。

人の暗部の面白さ。ダークな内容、ニヒルな内容。
しょせん悪が勝つ感じ。だまし騙されること。

自分の正しさが試されること。

わいわいやる楽しさ。

孤独。

展開の意外さ、期待に応える展開。
意外な落ち、どんでん返し。逆に納得する落ち。

対比的な面白さ。

他人の不幸。

ハッピーエンド。バッドエンド。ビターエンド。

カタルシス。


思いつくまま、色々と書いてみた。
これが全部ではないだろう。
ペアになっているものもある。

ひとつの作品がいくつもの、何層もの面白さを持っていることは、当然だ。
要素によって強弱もあるだろう。
その面白さの要素が、
バラバラでなく渾然一体となっていることが、
作品がひとつの宇宙を持っていることだ。

おもしろいってどういうことか、
考えれば考えるほど分からなくなる。
今書いているものの何が面白いのか、
時々引いて眺めてみよう。

○○の面白さが、確かにあればそれはその作品の軸足になる。
それベースで、他に何の面白さを足し引きして、
ひとつの作品世界にしていけばいいかを考えよう。

料理でいえば、時たま味見をして、
ベースのダシをよりよくして、
○○を入れてみよう、○○が足りない、○○を入れたのは失敗だった、
という感覚に似ていると思う。
ひとつの鍋ではなく、複数の皿を順番に出す時間軸を持った料理だけど。

味覚が鋭い料理人のように、
味見をして、成分をマトリックスのように抽出し、
足すべきスパイスや引くべき要素を判断出来るようになろう。
料理人の舌が肥えているように、
あなたは、面白さの種類を沢山知っておくことだ。
posted by おおおかとしひこ at 15:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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