2014年10月18日

弱点補強講座

次のうち、
最も簡単に出来そうなものと、
最も難しそうなものと、
中間ぐらいだろうというものを選べ。


1. 斬新な事件と、その斬新な解決法を10個創作せよ。
2. 斬新な主人公を10人創作せよ。
3. 斬新な敵役を10人創作せよ。
4. 斬新な脇役を10人創作せよ。
5. 斬新な、小道具の印象的な使い方を10創作せよ。
6. 斬新な伏線の回収の仕方を10創作せよ。
7. 斬新などんでん返しを10創作せよ。大ラスでなくともよい。
8. 斬新なテーマを10創作せよ。
9. 斬新なキービジュアルを10創作せよ。
10. 8のテーマをひとつ選んで、斬新なサブテーマを10創作せよ。
(またはテーマ10それぞれにつき斬新なサブテーマを創作せよ)


まずは、最も簡単に出来そうなものをやってみよう。
そして自分の得意はこれなのだ、と自信をつけよう。
10思いつかないのは、向いてないのでやめよう。
いくらでも出てきそうなら、限界までたくさん出すのもいい。
(例えば僕はキャラクターなら100ぐらいはストックがある)

そして、一番出なさそうなものについて、
うんうん唸りながらでよいから、10頑張って捻りだそう。
最後の方は斬新と言えるレベルでないかも知れない。
それがあなたの弱点だ。
これから見る映画の、その部分に注目しながら見るといい。
自分と同じ弱点を持っていればなんとなく分かるし、
上手い人はこうするのか、と勉強になる。

中間ぐらいのやつも10出そう。
弱点よりは楽だろう。
それがあなたの平均的な実力だ。
得意分野は長所、苦手分野が短所だとしたら、
平均的なあなたのアベレージが、その10に出るだろう。
案外自分が出来る奴か、思ってたほど出来ない奴かは、
自覚したほうがいい。
自分の今いるところを確認しないでは、成長は出来ない。
成長は、まず己の未熟の自覚からはじまる。


この10の問いは適当に抽出したものであり、
この10要素をマスターすればマスターしたことになる訳ではない。

また、斬新だけでも駄目で、定番との組み合わせも大事だ。
たとえば得意分野は常に斬新、苦手分野は定番、
という組み合わせはとてもよいだろう。
時々逆にしたり、組み合わせを変えてもよい。


そして、これらのアイデア100を出す体力があるなら、
全部やるのもよい。
それはアイデアノートにメモしよう。
それはあなたの財産だ。
そのうちどれかをあとあと再利用するかも知れない。

これらを斬新100として、定番100を出すのもとてもいい。
200のアイデアを一覧できるように並べて、
色んな組み合わせを頭の中で考えていたら、
新作のアイデアに成長するかも知れない。
そしたら考え始めよう。
200から使ったアイデアを消し、
その分補充したりすると、
また新たな組み合わせで新作のアイデアが出ることもあるだろう。

またこの10以外の問いも考え、勝手に答えたりしてみよう。
それがあなたの、独自の見方になってゆくだろう。


鍛えるなんて簡単だ。書き続け、見続けることしかない。
posted by おおおかとしひこ at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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