主人公は、何かにおびえたり、恐がったりするだろうか。
それは、主人公の何が原因か。
それを単純に死の危険とするなら、
アクション映画やアドベンチャー映画だ。
社会的生命、立場が危ういこともある。
それ以外に、主人公は何を恐れるのだろうか。
ドラえもんがネズミが嫌いとか、そのようなキャラ付けではない。
主人公の弱点を、創作しているか、ということだ。
主人公は弱い部分がある。
それを普段は外に出さないようにしている。
しかしそれと向き合う必要がある。
事件の解決の途中でだ。
主人公には、事件の解決に十分な動機があるからこそ、
その弱点に向き合わなければいけないことになるのだ。
ログラインにおける「irony:皮肉(逆の要素)」は、
このことを意味している。
大抵、最大のピンチでこれに正面から向き合うことになる。
そして、これを克服することが主人公の旅に必要になるのだ。
高所恐怖症の男を描いた、「めまい」があった。
弱点があることを逆手に取った秀作の一本である。
ここまであからさまでなくとも、人間にはかならず、
弱点や弱みや触れて欲しくない所やトラウマや、隠したい部分があるものだ。
他人にみっともないと思われたくないこと、強がりたいこと、
普段は人に見せない部分。
そこに触れていくこと、それを克服しようとすることが、
ドラマを生むのだ。
あなたの主人公は何を恐がるのか。
それを創作することが、主人公に裏の動機を与える。
もちろん、主人公以外にも、このことを付与してよい。
2014年10月31日
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