「○○が△△だったら面白い」と、
思いついてみよう。
○○と△△には、何が入っても構わない。
学校が遊園地だったら、
空の雲がドラゴンだったら、
校庭に犬が入ってきたら、
なんてのは授業の嫌いな子が誰しも思うことだ。
オフィスビルがテロリストに占拠されたら、
人質が離婚寸前の妻だったら、
それがクリスマス直前だったら、
というのはダイハードの根幹となるアイデアだ。
この世界が偽の世界だったら、
この世界がバーチャル世界で、本当の世界では人間はコンピュータの動力源だったら、
コンピュータを倒すレジスタンスが自分を探していたら、
バーチャル世界では思念の強さが世界に影響したら、
というのはマトリックスの根幹となるアイデアだ。
もし○○が△△だったら、
あるいは、
○○が実は△△だったら、
などのように変形してもいい。
10人の筈の卒業試験に11人混じっていたら、
というのは名作漫画「11人いる!」の根幹のアイデアだ。
根幹のアイデアでなく、部分のアイデアでもいい。
署長が実は犯人だったら、というのはよくあるどんでん返しのアイデアだ。
アイススケート場にデートにいったのに、
もう閉店で誰もいなかったら、というのはロッキーの部分的なアイデアだ。
(そしてそれは最高にいい)
平凡な場面を、そのようなアイデアで面白く見せて行くことは、
テクニックのひとつである。
○○が△△だったら、というアイデアは、
突飛であればあるほど、
意外であればあるほど、
常識を覆せば覆すほど、
面白い。
ところが、常識を覆しているだけに、
「何故そうなのか?」が必要になる。
それがご都合主義ではなく、自然で矛盾のない理由がつけば、
そのアイデアは実現可能だ。
リアリティーやドキュメント的なことばかり考えていると、
もし○○が△△だったら、という、
基本的な夢想の面白さを忘れてしまうことがある。
使い古された○○と△△の組み合わせではなく、
出来るだけ新鮮で意外な組み合わせを思いついた奴の勝ちだ。
まずは辻褄なぞ考えず、
○○と△△の面白い組み合わせを考えよう。
ゆでたまごや板垣恵介はその天才である。
前方後円墳が鍵穴になってたら(形が似てるから)、とか、
宮本武蔵を生き返らせる研究所がスカイツリーの地下にあったら
(スカイツリーの高さが634だから)、
なんてのは、常人に考えつくレベルではないと思う。
突拍子もない発想をまずは考え、
大抵はその理由づけや辻褄合わせをあとで考えるものだ。
理屈よりも、意外なアイデアのほうが、
お話しづくりには重要だ。
自分のつくっているお話しには、
そんな面白いアイデアがあるだろうか。
あるのなら、まずは合格だ。
きっと平凡な話ではないのだろう。
それがオリジナリティー溢れるか、ぶっ飛んでいるかも、合わせて考えてみると良い。
もしそれがないのなら、あなたの書く話は地味かも知れない。
てんぐ探偵はふたつのアイデアが根幹にある。
天狗の弟子になったら、
心の闇が妖怪だったら、だ。
物凄くぶっ飛んでいる訳ではないが、なかなかのわくわくだと思う。
次の週末には、第三集アップ出来るかもです。
2014年11月03日
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