2014年11月14日

ターニングポイントはどこにあるか

シーンの尻、中、頭でそれぞれのちの構成が変わってくる。



シーン尻が台詞でキメている場合、
そこがターニングポイントになる。行動への決意表明だからだ。
次のシーンはその行動か、
ある程度の省略という物語独特の表現をすることができる。

シーンの中にある場合、
ターニングポイントへのリアクションがそのあとにあるだろう。
しかしそのリアクションで終わってしまう場合、尻切れで終わってしまう。
次のシーンは、その陣営よりも、その情報を聞いた別陣営の行動を描く事になるだろう。
カットバックである。

シーン頭にある場合、ターニングポイントとそのあとの一連の行動が、
そのまま直後にある。
ストーリーとして構成されているというより、
ドキュメント的なリアルタイム感が重視される場合が多い。



いつ(シーンのどのへんが)ターニングポイントになるかで、
シーンの性質が変わってくる。
もちろん、ひとつのシーンで複数のターニングポイントが、
同時多発的あるいは連鎖反応的に起こる事もありえる。
そのような複雑なシーンは、映画の中でも面白いシーンになることだろう。

ターニングポイントがないシーンはあるだろうか。
経過を示すシーンだろう。
あったとしても、何度も続くと、退屈になるだろうことは予測出来る。
posted by おおおかとしひこ at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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