2014年11月23日

興味の方向

観客は何に興味を持っているのか、
あなたは把握しているだろうか。

今現在のストーリーの関心事、
すなわち焦点が、観客の興味になっていない限り、
それは退屈な話というものだ。

どうやって観客の興味を引っ張るのだろう。


死(または喪失または退場)
登場(世界が広がること)

共感(幸福と不幸)
知識が増えること
爆笑
予想と予想外
変な感じ(シュールとか、オカルトとか)
緊急事態
刺激(アクション、エロ、グロ、絶景、ミュージカル、
動物、美女、赤ちゃん、食べ物飲み物、手品などの芸など)

などが比較的簡単に興味を引くことが出来る。

まずは主人公のセットアップ、
事件のセットアップなどを、
これらと組み合わせればよい。

爆笑やシュールから入るのは風魔でやった。
謎をふったり共感から入るのもよくある。
冒頭から激しい刺激で入るのもよくある。
ミュージカルからはじめるのはディズニーの伝統芸だ。
ミュージカル+共感、冒頭からアクション+死+謎、
なんて組み合わせもよくあるだろう。

「バッファロー66」では、小便をしたいのだがトイレがない、
という変わった緊急事態(日常ではよくあるが映画にはあまりない)から
はじめるという趣向だった。

あるいは、途中での感情移入や展開においても、
これらは利用できる。


ただ状況を説明したり、事情を説明するのは下手だ。
上のようなことで最初に興味を引き、
引きながらいつの間にか話に巻き込む。
興味を持っていることが、話の方向すなわち焦点に興味を持っていることに、
いつの間にかすり替えるのだ。
すり替えるといっても手品的な話題のすり替えではない。
感情が動いたことによる、感情移入のはたらきである。

興味を持たせ、しばらくその起こっていることに、
いつの間にか感情が動き、感情移入する。
感情移入しているから、その事態の焦点をつい追ってしまう。
それが予想を裏切る意外な展開とか、
さらなる感情移入を見せて行くから、
興味は持続される。

知らない人のどうでもいい事情に、
人は興味を持たない。
なぜその興味を持っているのか、
自覚的になってみよう。
気づかれないように、しかしあからさまに、
あなたはそれをコントロールするのである。
posted by おおおかとしひこ at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック