2014年11月25日

プロットを練るときのコツ

最初に面白いか。
次はそれより面白いか。
ラストはさらに面白いか。

これをチェックしてみることだ。


大抵の初心者は、
冒頭のツカミは面白いのに、そのあと全く面白くない、
というパターンになる。

次に出来る奴は、
冒頭上々、中盤いまいち、落ちまあまあ、
になる。

次に出来る奴は、
冒頭上々、中盤いまいち、落ちが切れてる、
ぐらいだ。

理想は、
冒頭面白い、中盤さらに面白くなってきた、
落ちまで最高、
である。
冒頭〈中盤〈落ちの関係だ。


まず自分のプロットがどのようになっているか、
客観的に見れるだろうか。


冒頭が一番面白いタイプは、
転校生が初日にかますパターンでしかない。
情報のない状態だからこそ出来るインパクト狙いでしかない。
最初に驚きはあるが、そこがピークだ。
何故ならそれ以上のことをやるだけの実力がないからだ。

こういうタイプは、冒頭の派手なツカミを封じて考えるといい。
ツカミなしに地味にはじめて、
中盤、落ちへと徐々に盛り上げることを考えるといい。


落ちこそ全てだ。
クライマックスこそ全てだ。
それは長編でも5分でも同じである。
そこから逆算することを覚えよう。
頭から考えるから駄目なのだ。

冒頭にかます必要はない。
普通にはじめて、徐々に面白くなり、
最高に盛り上がればいいだけである。


冒頭をかますのは、設定を冒頭合わせで考えるからだ。
設定を物語全体で考えるといい。
最初はこうだったが、ラストにはこうなる、
最初こう思わせておいて、ラストに実はこうだったと分かる、
最初こうで、こうなると思ったが、ラストにはもとに戻る、
などを、
ストーリーではなく設定ごと考えると、
冒頭のかましにたいした意味がないことが分かるかも知れない。


物語の規模にもよるが、
最初と最後が決まれば、
あと何回ひねりを入れるかを考える。
それが中盤を考えることだ。

中盤がいまいちになるのは、
冒頭からラストに向けて、一直線になりすぎるところだ。

問題→主人公行動→解決
では面白い話ではなく、ただの報告である。

行動しようと思ったが、妨害に逢い、とか、
更なる問題が増えて、とか、
すぐ解決すると思われたことが意外と大変で、とか、
解決したと思ったら別の問題が、とか、
敵に察知され、最初より悪い状態からのスタートにされ、とか、
味方や敵の増減、とか、
色々なパターンで、
一筋縄ではいかないことをするとよい。

この中盤を考えれば考えるほど、
冒頭にその伏線を仕込んでおきたくなる筈だ。

そこでようやく、
冒頭とはツカミでかますのではなく、
伏線を仕込みながら引き付けるパートだと分かることだろう。
posted by おおおかとしひこ at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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