今週号のモーニングを読め!
永井豪の新作読切「カイケツ風呂頭巾」が天才的だ!
時代劇版「けっこう仮面」だ。
江戸時代の風呂は混浴だったが、やはり年頃の女子は恥ずかしい。
ところが頭巾を被れば恥ずかしくないという流行になった。
そんな中、顔を隠した全裸のヒロイン、怪傑風呂頭巾が悪を懲らしめる!
登場は必ず尻からだ!
合言葉は「良いケツ、怪ケツ、風呂頭巾!」
あまりの馬鹿馬鹿しさに笑ってしまった。
永井豪、いくつなんだよ。
まだこんなの思いつけるのかよ。
本物の天才とはこういうことなのかよ。
(以下ネタバレ)
先の議論、
コンセプト、感情移入、テーマでいえば、
コンセプトだけが突出した、
逆に読み切りだけにコンセプト一点突破を狙った、
狙いすました一撃である。
誰が思いつく?
決め台詞が「良いケツ!怪ケツ!風呂頭巾!」に、
自分の作家人生を賭けようと思うか?
その一点突破ぶりが、天才的である。
同じモーニングの巻頭カラーで、藤田和日郎の新連載の、
設定の複雑さとあまりにも対照的で大爆笑である。
基本設定からまず馬鹿馬鹿しい。
風呂頭巾の流行?アホか!面白すぎるわ!
ストーリーラインは一本道だ。
頭巾を被った女子が、
怪傑風呂頭巾を取り締まる役人たちに間違えて連れていかれ、
本物が白馬に乗ってやって来て解決するだけだ。
サブストーリーがきちんとある。
悪代官は女子を拷問したくてしょうがないから、
誰でもいいからさらいたかったのだ。
しかし感情移入もくそもない。
短編読み切りだからだ。
(一応、「恥ずかしいから頭巾を被っていったら、
理不尽にも捕まった」女子が感情移入対象だ)
テーマもなにもあったものではない。勧善懲悪ぐらいだ。
「どこの誰かは知らないけれど、体はみんな知っている」
けっこう仮面の時代劇版、
翻っては元ネタの月光仮面までさかのぼる、
ごく普通のテーマである。
その代わり、コンセプトであるところの、
「登場シーン」だけは完璧だ。
悪代官の部屋に、障子をまずオッパイが突き破ってくるのだ。
(障子を勃起したちんこが突き破るベタを、オッパイでやる下品な勇気!)
その直後、間違えたこっちだ!
と尻がバリーンと突き破ってくる!
「良いケツ!怪ケツ!風呂頭巾!」
あほか。天才か。
是非シリーズ化を望むところである。
(勿論、このあとに感情移入やテーマといった、
物語に必要な要素が、後付けの形でやって来るからだ。
永井豪がどうやるか、見てみたいではないか!)
2014年11月29日
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