人生の最短手順表現はなんだろう。
誕生→突然の死、かも知れない。
活躍のピーク→死、かも知れない。
どんなシーンでもそうだが、
最短手順表現は何か、常に考えているだろうか。
このシーンをもし最短手順で表現するとしたら、
と考える癖をつけることをオススメする。
それはそのシーンの骨格を丸裸にすることであり、
どこが骨でどこが尾ひれ端ひれかを確認するためだ。
ここはディテールだから捨てていいとか、
このディテールがないと分からなくなる、
などを見極めるためだ。
ぎりぎりまで切り詰めて、尚話が面白いなら最高じゃないか。
きっとテンポ良く無駄がない筈だ。
切り詰めていないなら、無駄な贅肉が多くて、
きっとまどろっこしい話になっている。
端正な脚本は、無駄がなくきりりとしている。
必要最低限の練られた動きしかしない、
武術やダンスの達人のようだ。
一方最短手順でない、無駄が多い脚本は、
理解に時間がかかり、あっちこっちに余談が飛び、
焦点がぼけて、色々余計な想像をしてしまい、
いつまで経っても本題が進まない。
自分の動きに無駄があるかどうか、
なかなか分からないものだ。
もし脚本を手に入れられるなら、
自分がどう書くか、実際にワンシーン自分で書いてみることを勧める。
実際の脚本ではどう書かれていたかを見て、
自分の表現との差を見ていくのは訓練になるだろう。
僕は特に最短手順が上手いと勝手に思っている。
詳しくは作品置き場の、最近の短編シナリオなどをご覧頂きたい。
一回読んで内容を把握したら、
自分で同じ内容を、本家を見ずに書いてみることを勧める。
実際に書かれたものと比較すれば、分かることがあるかも知れない。
まあ、何本も書いてるうちに上手くなる技能ではあるけど。
2014年12月03日
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