2014年12月04日

バッドエンドの教養

うちの若手が、詰まらないバッドエンド作品を書いてきた。
出来の悪い星新一のようだと言ったら、星新一を読んで臨んだという。
バッドエンドの教養が足りないのでは、と思い、
漫画版デビルマンを読んだことがあるかと聞いたら、ないと。

百万回でも言う。
漫画版デビルマンを読んだこともない奴が、
下手なバッドエンドなんかに手を出してんじゃねえ。
ちゃんと読めば、生ぬるいバッドエンドなんか、なんの意味もないことを思い知る。
それぐらい圧倒的なラストだ。

若い世代で未経験なら、今すぐ漫画喫茶で全巻読め。3時間ぐらいで読めるだろう。
若い世代が中途半端なバッドエンドを書くのは、
デビルマンを読んでいないからである。
あれを読めば恥ずかしくてぬるいバッドエンドなんか出せない筈だ。
しかもジャンプでやってたんだぜあの漫画。
(追記:Zapさんの指摘により、マガジンであることを確認しました。すいません)


あとは「笑ウせえるすまん」と「レクイエム・フォー・ドリーム」を見れば、
バッドエンドについての土台は十分だろう。
その上に星新一を重ねればいいと思う。
posted by おおおかとしひこ at 11:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すみません、「デビルマン」が連載されたのは少年マガジンです。ほとんど同時期に少年ジャンプで「マジンガーZ」を連載されてました。
Posted by Zap at 2014年12月04日 17:20
す、すいません! ハレンチ学園の記憶と混同でした。
あの頃はマガジンのほうが元気でしたね。
Posted by 大岡俊彦 at 2014年12月04日 19:45
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