テーマからお話をつくるとき、
僕はこのようにやっている。
これが絶対ではないが、参考までに。
まずはテーマとその逆をペアで考える。
例えばてんぐ探偵第16話は、妖怪「一発逆転」の話だから、
テーマは一発逆転ばかり狙わないことであり、
その逆は一発逆転ばかり狙って人生が上手く行かないことだ。
問題と解決のペアと言ってもよい。
問題のディテールを考える。
一発逆転にとりつかれた男は普段何をするのか。
どうしてそうなってしまったのか。
解決法を考える。
普通に解決してもいいし、ドラマチックに解決してもいい。
問題と解決のペアは、
どちらかは派手でドラマチックなほうがいいと思う。
次に、問題の状況から、
いつ主人公が問題解決に乗り出すのか、
そのきっかけを考える。
てんぐ探偵の場合、シンイチにひょっこり出会うパターンが多い。
しかしきっかけを与えても、なかなか問題解決には乗り出さないものだ。
そこで、積極的解決ではなく消極的解決を選ぼうとする。
そこで、何かをしなければならない羽目に、
主人公を陥れる。
その為にきっかけ前に伏線を張っておき、
それが絡んでくるようにする。
結局、その問題を解決しようとすることが、
大きくは問題解決になっているような構造をとる。
どこかで第一ターニングポイントがあるだろう。
そのあとは中盤を考える。
問題は大抵もめごとを孕むから、
もめごとを起こすように、
話をややこしくするように、
行動や事態を転がして行く。
中盤の厚みを増やしていく。
どれぐらい増やすかは、事前にペラ一枚に見取り図を書いてあるので、
それをイメージしながらやる。
いよいよクライマックスに来そうなら、
第二ターニングポイントを意識する。
解決のディテールは、明確な場合もあるし、
抽象的なことしか決まっていないこともある。
書きながら、一番ドラマチックな解決を考え出していく。
勿論、プロット段階での話である。
より詳細なものを考えるときも、
大抵この順番で考えている。
同じか違うか分からないが、参考にされたい。
2014年12月04日
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