2014年12月04日

落ちからの逆算

テーマからお話をつくるとき、
僕はこのようにやっている。

これが絶対ではないが、参考までに。


まずはテーマとその逆をペアで考える。
例えばてんぐ探偵第16話は、妖怪「一発逆転」の話だから、
テーマは一発逆転ばかり狙わないことであり、
その逆は一発逆転ばかり狙って人生が上手く行かないことだ。

問題と解決のペアと言ってもよい。
問題のディテールを考える。
一発逆転にとりつかれた男は普段何をするのか。
どうしてそうなってしまったのか。
解決法を考える。
普通に解決してもいいし、ドラマチックに解決してもいい。
問題と解決のペアは、
どちらかは派手でドラマチックなほうがいいと思う。

次に、問題の状況から、
いつ主人公が問題解決に乗り出すのか、
そのきっかけを考える。

てんぐ探偵の場合、シンイチにひょっこり出会うパターンが多い。
しかしきっかけを与えても、なかなか問題解決には乗り出さないものだ。
そこで、積極的解決ではなく消極的解決を選ぼうとする。

そこで、何かをしなければならない羽目に、
主人公を陥れる。
その為にきっかけ前に伏線を張っておき、
それが絡んでくるようにする。
結局、その問題を解決しようとすることが、
大きくは問題解決になっているような構造をとる。

どこかで第一ターニングポイントがあるだろう。

そのあとは中盤を考える。
問題は大抵もめごとを孕むから、
もめごとを起こすように、
話をややこしくするように、
行動や事態を転がして行く。
中盤の厚みを増やしていく。
どれぐらい増やすかは、事前にペラ一枚に見取り図を書いてあるので、
それをイメージしながらやる。
いよいよクライマックスに来そうなら、
第二ターニングポイントを意識する。

解決のディテールは、明確な場合もあるし、
抽象的なことしか決まっていないこともある。
書きながら、一番ドラマチックな解決を考え出していく。

勿論、プロット段階での話である。
より詳細なものを考えるときも、
大抵この順番で考えている。


同じか違うか分からないが、参考にされたい。
posted by おおおかとしひこ at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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