2014年12月11日

いつ、思う?

前記事からの続き。

ここもうちょっとこうした方がいいんじゃないか、
と、いつ思えばいいのか。

僕のやり方を紹介してみる。


一日で書ききれるときは、
書き終えてから、眺めて、思うとよい。

一日で書ききれないとき
(それは執筆の殆どだ)に、以下の方法をよく使う。

今日書き始める前に、
頭から今までを読み返すのだ。

ここで直したくなるのをグッと堪えよう。
直しはじめると、先が進まないからである。

大抵、書いていた時の記憶より良くない。
(人は自分への記憶は甘めに記憶する)
どう直すべきかを思い、
思ったことを欄外の上に囲みつきなどで、
メモしまくるのである。

そして、今日はその続きを書き始めることにしている。

昨日までの乗りや勢いを取り戻すことにも使えるし、
頭からこの場面までのいまいちな部分をチェックするときにも使う。

毎日書いてても、毎回頭から読んだりもする。
そして、メモの数だけが増えていく。


面白い現象があって、
昨日のメモと今日のメモが矛盾していたり、
毎回同じことを思う箇所がある。

つまり、見る側のブレがある。
今書いている所から見て、
という特定の場所から思うことも沢山ある。
あまりに毎回それを思うなら、
あとあとの創作が気持ち悪いので、
そこだけ先にリライトしてしまうこともある。

しかし原則は、メモはメモ、執筆は執筆と分けるのがよい。
このメモを取る方式は、
この話は面白くないかも知れない、と自分で不安に思うことを、
防ぐ方法でもある。
少なくともここは面白い、などと精神的に安心する方法だ。
今は良くない部分もあるが、
そこにはちゃんと気づいていて、
最終的にちゃんと直すから、
と精神的に安心するための方法だ。

まずは突貫工事でいいから、最後まで書くことを優先しよう。
書き終えたあとでまた読み返すと、
途中で思っていたことと違うことも思うからだ。
(書き終えたあとのリライトについては、沢山これまでにも書いている)


その日の分を書く前に、頭から読む。
直すことはやめて、思い、メモを取るだけにする。
今後リライトの段階でこうする、という、
執筆しながらリライトの予習もしながら、
という方法論である。
たったそれだけだ。
向く人もいるし、向かない人もいると思うので、参考までに。
posted by おおおかとしひこ at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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