2014年12月12日

加速していく

文章を書くコツ、と言えるのかも知れない。

最初に興味を引いたら、
その興味を薄れさせないようにしながら、
話しはじめる。
最初は設定を理解させるように、ゆっくり話す。

一旦それが頭の中に出来上がったら、
次々に展開させる。

クライマックスは一気にだ。


序破急とはよくぞいったものだ。
これは、テンポのことを言っているのだ。


ちなみに、上の文章では、
はじまり、途中、クライマックスが、
4行、2行、1行になるようにわざと書いてみた。

この加速感だ。


序は、徐々に。
破は、そのテンポを破っていきなり。
急は、急に。
どんどん加速していく。

同じことが起こるのでも、テンポが上がっていく。
起こることが、小さなことからどんどん大きくなっていく。

その感じだ。



小学生の作文では、たとえば遠足のことなどは、
起こったことはおそらく同テンポで書かれている。
まずは正しく書けることが大事だからだ。

新聞記者の書く記事は、
ポイントを絞り、何が起こったか、
頭の中で再現できるように書く。
ラジオのニュース原稿でもそうだ。

エンターテイメントの原稿は、
それがどんどん加速していくように書く。
何が起こったか分かることや、頭の中で再現できるかどうかは、
出来てて当然だ。
さらに、加速感、ドライブ感があるように書く。


この加速感は、感覚でしかない。
同じペースで進行しないことや、
ペースの感覚を掴むしかない。

素人は、加速しすぎて後半息切れしたり、
加速せずに失速したりして、
最後まで書くことを断念しがちだ。

まずは、小学生の作文のように、
同じペースで最後まで書けるようになろう。

次に新聞記者のように、
ポイントを絞り、頭の中で情景が浮かび、
再現できるように書こう。

短い文章で練習してもよいし、
日記を書く習慣をしばらくつけるのも悪くない。
正しく正確に、書く練習だ。
(ブログなどの文字うちより、手書きがよい。
文字うちによる文章は、決して上達せず現状維持にしかならない)

苦もなく出来るようになったら、
ようやくエンターテイメントを書く練習だ。

小さな一点から、徐々に規模が大きくなるように書く。
ゆっくりのペースから、徐々に速くなるように書く。
同じ題材を、書き方を変えて書くのもいい。
その中で、より話が面白くなるように、
盛ったり、設定を改変して分かりやすくする練習が、
自然に出来るかも知れない。
(大阪人はナチュラルでこれが出来る。
そのような文化の中に生きているからだ。
大阪人はだから根っからのエンターテイナーだ。
真面目な文化やおっとりした文化、
例えば静岡、東北、新潟、北海道などで育った人は、
ナチュラルにこれが出来ない。今まで出会った人はそうだった。
僕がずっと差別している名古屋文化は、
冒頭の派手さに対して落ちがない。その現代の代表は園子温だ。
逆に大阪人は必ず落ちが必要だ)


ペース。
走り慣れたマラソンランナーだけが、
コントロール出来るものである。
まずは走り慣れることだ。


(以前音楽PVでストーリーものは不可能だ、と言ったが、
それは音楽トラックのせいで、このペースをコントロール出来ないことによる)
posted by おおおかとしひこ at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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