再び、5分のシナリオを掲載して、しばらくこの原稿について述べてみる。
「深夜のチェイス」という話だ。
作品の背景を。
タイ広告祭「アドフェスト」で、若手ディレクター対象の、
5分作品のコンテスト「ファビュラス4」がある。
世界規模で行われ、4人だけがそれを実際に撮影して発表する権利を得る。
そのコンペティションが今年も行われ、
うちの若手の指導に僕が入ることになった。
(最近若手の愚痴が多いのはこのせいだ)
テーマは「BE BAD」。
悪になれ、と直訳できるが、悪行の奨励ではない。
いい子ぶるな、とか、
リスクを恐れて殻に閉じこもるな、とか、
君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる(中島みゆき)、とか、
四角四面の世の中をぶち壊して、
一見悪と言われていることでも、ほんとうに正しいことをしよう、
というような、
今の世の中の閉塞感を破ろうというテーマだ。
なかなかエネルギッシュないいテーマだと思う。
常夏の国、タイならではだ。
そのテーマで世界中の若手が競作している。
さて、僕が書いたらどうなるだろうと思って、
見本的にさくっと書いてみたのがこれだ。
題して「深夜のチェイス」。
深夜のチェイス.pdf
普段僕が書いている、テーマと構造の関係について、
話しやすい具体なので、この話をベースに以下進めることにする。
2014年12月23日
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