2014年12月23日

5分シナリオの研究1: シナリオ本体

再び、5分のシナリオを掲載して、しばらくこの原稿について述べてみる。

「深夜のチェイス」という話だ。


作品の背景を。
タイ広告祭「アドフェスト」で、若手ディレクター対象の、
5分作品のコンテスト「ファビュラス4」がある。
世界規模で行われ、4人だけがそれを実際に撮影して発表する権利を得る。
そのコンペティションが今年も行われ、
うちの若手の指導に僕が入ることになった。
(最近若手の愚痴が多いのはこのせいだ)

テーマは「BE BAD」。
悪になれ、と直訳できるが、悪行の奨励ではない。

いい子ぶるな、とか、
リスクを恐れて殻に閉じこもるな、とか、
君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる(中島みゆき)、とか、
四角四面の世の中をぶち壊して、
一見悪と言われていることでも、ほんとうに正しいことをしよう、
というような、
今の世の中の閉塞感を破ろうというテーマだ。
なかなかエネルギッシュないいテーマだと思う。
常夏の国、タイならではだ。

そのテーマで世界中の若手が競作している。
さて、僕が書いたらどうなるだろうと思って、
見本的にさくっと書いてみたのがこれだ。

題して「深夜のチェイス」。
深夜のチェイス.pdf

普段僕が書いている、テーマと構造の関係について、
話しやすい具体なので、この話をベースに以下進めることにする。
posted by おおおかとしひこ at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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