三幕構成とテーマ、モチーフ、コンセプトの関係について、
書き忘れたので追加。
一幕と三幕があれば、
テーマは語れるものである。
一幕と三幕の、モチーフ、事件と解決と変化を描けば、
それがテーマを暗示するように書ける。
しかし、それはまだストーリーではなく、
論文に近い。
二幕を挟むことで、それがエンターテイメントストーリーになるのである。
二幕はつまり、コンセプト部分である。
初心者は、どっちかしか出来ない。
ガワしかないペラペラの二幕だけのもの
(キャシャーン、桃太郎CM、落下の王国など)
か、
一幕の次にすぐ三幕が来てしまって、
問題が苦労もなく解決してしまうもの
(蛇いちご、多くのCMなど)
だ。
どっちも出来ない、うんこ中のうんこ、ガッチャマンはその下だ。
三幕構成がいつまでたっても身につかないのは、
このような、コンセプト、モチーフ、テーマとの関係を、
あまり意識していないからではないだろうか。
うんこの話ばかりしても気分が悪いので、
口直しにいい話を。
傑作インド映画「きっとうまくいく」は、四幕構成かな。
現代のパートを除いて、
過去の学園ものだけで見ると、
伝統的三幕構成になっているので参考になるだろう。
一幕は先輩の自殺まで、 二幕は卒業試験まで、
三幕のクライマックスは赤ちゃんの出産と学長がペンを渡すところだ。
就職活動や、現代パートは、
まとめて四幕目と考えると、構造が整理しやすいだろう。
時系列順、エピソード順にカードに並べて書いてみて、
それが実際にどうシャッフルされているか、
並び替えて見るといい。
これは編集室でやることを、シミュレーションすることになる。
2014年12月26日
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