前の記事では、
ハリウッド的な三幕構成理論に基づいたリライトだ。
恐らく序破急理論によるリライトも出来るだろうし、
日本映画のハコガキの理論でのリライトも可能だろう。
様々に独自理論を持って、それによるリライトをすることも可能だ。
三幕構成を厳密に適用して、
教科書的作品になってしまうだろうか。
作家次第だと思う。
面白くない作家が三幕構成にすることで、
話がテンポ良くなり分かりやすくなることもあるし、
独自の間や毒が抜けて詰まらなくなってしまう作家もいるだろう。
三幕構成は、デッサンに例えることもできる。
デッサンという基礎が出来て、
なおかつしっかりした凄い絵をかくひともいるし、
デッサンを崩して特異な絵をかくひともいるように、
デッサンと実戦はまた違うものである。
とはいえ、
デッサンが意図的に狂ってるのか、
下手くそで狂っているのかは、
デッサンの出来る人にはまるわかりだ。
前の記事のリライトは、
リライトの執筆が前のバージョンのノリでいければ、
良くなりそうだと思う。
が、執筆のノリが悪ければ、
以前のバージョンより劣る気がする。
脚本を書くことはアドリブで芝居をすることに似ている
(この場合小説だけど、脚本的な小説だと思う)
ので、テイク2が1を上回る保証はない。
だが幸いデジタルなので、
何回かトライするのはやぶさかではない。
(デジタルなので、逆に無限直しの迷路に入る可能性はある
加筆訂正を延々と続けるのか新作を書くべきかで迷うことは、
現代の病だ)
実際にリライトするのはあとにして、
相変わらず新作を書くことに集中したいと思います。
そのうちまとめてリライトするかもですが、
それは行き詰まったときの時間の使い方かなと。
脚本理論を理解し、身につけるのは、
書くときよりもリライトするときのような気がする。
まずは教科書的基準で。
それがいつでも出来るようになったら自分の基準で。
同時に編み出しながら、リライト→新作執筆のループを続けるとよい。
何十や100を越えたころに、何も見なくても出来る、
身につくレベルのものである。
(ピアノとか体操とかの、体が覚えるレベル。
この為に僕は手書きを推奨している)
2015年01月22日
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