執筆時に何気なく切った部分は、
あとで使える重要な伏線だった。
こういうことはよくある。
リライト時に、きちんと混ぜこんで復活させるべきだ。
何故その描写を切ったのか。
多分短いからだ。
あるいは段取りが長くなると思ったから省いたのだ。
重要ではないと思ったからだ。
ところが、伏線とは、何気なく一見重要でなかったことが、
あとあと重要になってくることである。
つまり、それは伏線の資格があったのである。
観客どころか、作者すら「一見重要でない」と思ってしまったのだ。
執筆を終えてリライトにかかるとき、
クライマックスを頭のなかで想像する。
そこに至る伏線を考える。
なるほど、これが効いていたのか、などだ。
(てんぐ探偵20話妖怪横文字では、冒頭の恥という言葉が伏線になっている)
今執筆中の五集のリライト中で、それに関係する伏線を、
執筆時に忘れてしまっていたことに気づいた。
これを復活させたとき、
他の要素を削ることをオススメする。
かつて削って他のもので埋めたのだから、
復活させたのならそれ以外を削ることを検討しよう。
分量的にとんとんにすることを考える。
さもないと、要素が増えてややこしくなるだけだからだ。
そもそも煩雑だと思って切ったところは、
話が複雑になっているところだから、
復活させたら他を切ることで、バランスを取ろう。
何を切り、何を復活させるかは、
最後まで書かないと本当にはわからない。
その時にはじめて、ストーリーへの重要度がわかる。
結論からの逆算、ということはそのようなことも含む。
ストーリーに重要なものを残し、
ストーリーに重要でないものを切っていく。
それは結局、これはなんのストーリーか、
ということがきっちりしていないと不可能だ。
(しかも、これはなんのストーリーか、が確定するのが、
最後まで書いたときなのだ。つまりこれはループする。
リライトの終了は、それがもうリライトする必要がなくなったとき、
というループ終了以外にないのである)
2015年01月28日
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