2015年01月31日

下北沢天狗祭りなう

日記カテゴリで。

天狗囃子と呼ばれる、和太鼓5、シンバル的な銅鑼1、
法螺貝4の編成がヤバい。
このループ音楽は何か原始のものを思わせる。

商店街を練り歩く。みんなその行列に加わる。
百鬼夜行の一員になって、みんな楽しそうだ。

曹洞宗大雄山が相模にあり、
修行僧から天狗になった道了薩捶(道了尊)を
まつる、下北沢真龍寺はその分院らしく。
てんぐ探偵を書く上で全国の天狗を調べたが、
大雄山は箱根山系、足柄山の隣である。
そこと人里の境にあるのが、風祭村。
風魔が人になって以後つくった村と呼ばれる。
そんな遠い因縁で、何故だか下北沢に今いる。


豆まき(それは京都吉田神道に始まる追儺である。
ちなみにその吉田神社のたもとが我が大学だ)
と何故だか習合している、不思議な祭りである。
鬼がいないから、「福は内、福は内、福は内」と三回唱える風習なのだそうだ。

僕は鬼は排斥された異民族(難に人偏ついてるし)、
天狗は排斥されなかった、同居を選んだ異民族だと考えている。
(だから天狗は怖くてなんとなく近寄りがたいが、
同時に親しみやすい面も持っている)
それに関しては一冊本が書ける程度には調べた。
その仮説に従えば、下北沢はそのような迫害された人たちの
たどり着いた町だったということだ。
漂泊の者たちの芸、演劇が盛んなのも、よくわかるような気がする。

ちなみに、一本高下駄(高さ20センチだそうだ)を
はじめて生で見た。介添人の肩に捕まっているとはいえ、
相当歩きにくそうだった。
「顔が見えたから、中に人が入ってるよ!」
と大声で言う子供たちが、微笑ましかった。

私たちは、その中の人をやるのですよ、と教えてあげたかったが、
それを知るのは大人になってからだろう。
posted by おおおかとしひこ at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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