2015年02月24日

スペシャルワールドの地図をかけ

これは先日開発したテクニック。

第二幕の構想をするときに、使える。


二幕とは、冒険の本編だ。
一幕で主人公が所属していた日常世界から別れ、
危険の待つ非日常世界へ向かう。
その非日常世界で起こるあれこれが、二幕だ。

起こること、出てくる人、関係するモノ、
それらを考えることも必要だが、
それが起こる場所について考えることも、
それらを思いつく為に有効である。

起こることが全然決まってなくていい。
地図をかこう。

主人公の家、会社や学校、その通学路の途中にあるもの、
それらはきっと一幕の世界だ。
非日常の冒険世界の、地図をそこに書き加えよう。
極端なものは異世界で、全然違う地図になる。
第一ターニングポイントで旅に出てしまったら、
新しい旅の地図をかかなければならない。

どれぐらいの精度だろう。
「あなたが実在だと思うリアリティーのレベルまで」だ。
家から学校まで、
いくつ曲がり角があるかとか、
家はいくつあるかとか、
そこで何軒犬を飼ってるかとか、
それらがリアリティーに必要なら、そこまで地図に書き込もう。
途中のコンビニの棚が必要なら、売ってるもの全部書き込もう。
街路樹がどんなもので何本あるか、必要なら書き込もう。
どんな人が住んでるか、地面の様子、必要なら書き込もう。

山登りするのなら、登山口から頂上までの道を全部書こう。
地図にルートを書く。周囲の峰や谷もチェックを入れる。
周りにあるものをチェックしていく。

グーグルアースのようなものを、
あなたの脳内で作り出すためにである。
勿論、グーグルアースのような全場所での詳細な情報はいらない。

あなたが詳しく知りたいと思ったところだけ、
詳しくリアリティーを詰めていけばいい。


地図をつくることは、
実はプロットを半分考えていることでもある。
「ここで起こること」を想像するようになるからだ。
この場所で、あるいはここからここまでの移動の途中、
という場所がリアルに頭のなかで出来、
そこに動機を持つ人間を複数おけば、
何かがすぐ起こり、それが面白い次の何かに結びそうなことは、
容易に想像がつく。
容易に想像がつくように、
場所のリアリティーを高めるのだ。

山登りだとしたら、リアル地図を見て洞窟を発見してしまったら、
予定になくてもその洞窟で何か事件を起こしたいと、
自然に思ってしまうものである。

地図をつくろう。

もしモデルになりそうな同じスケールのものを見つけたら、
その地図を実際にプリントアウトして、
リアルにはどんなものがあるのかを、
ひたすら眺めるのもいい手である。

僕は第30話のために、
ここ一ヶ月遠野の地図を持ち歩いている。
何バージョンもあり、色々書き込みまくった、
何代目かの地図だ。

そうか、滝という手があるか、とか、
祠と祠が遠いな、とか、
思ったよりこの山とあの山が近いとか、
地図を見てると、曖昧なイメージが、
どんどんリアルになってゆく。

箱庭が頭のなかに出来て行く感覚だ。
そのうち登場人物が、
その地図の中を自由に動き始めるだろう。

周囲の情報がリアルであればあるほど、
そこにある何かを使って、
何かをするはずである。


地図をかこう。
実在の地図を元に、書き加えていこう。
SFや異世界ものでも、
実在の何かと同スケールの地図をかこう。

その地図の中で主人公たちを動かしていると、
勝手に冒険がはじまるものである。
posted by おおおかとしひこ at 02:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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