2015年03月14日

流れは流れているか

流れって何か、いつも上手く言えない。
流れが悪いとき、それだけは自覚出来る。
流れがいいときは嘘みたいに流れる。

流れとは、どこかからどこかへ流れる、
という観点から。


ある場所からある場所への流れ。
その移動はなんの為かチェックしよう。
その目的が流れの基礎だ。

ある気持ちからある気持ちへの流れ。
固定観念が変わったとか、
嘘がばれたとか、
信頼が裏切られたとか、
それは気持ちのターニングポイントのようなものだ。
自然に変化したり、劇的に曲がったりするだろう。
その前後の気持ちを事前にプロットで組んでいるのなら、
そのように気持ちの流れを書けばよい。
計画していないなら、計画してみるとよい。
この前の気持ちは何で、最後にどんな気持ちになっているか。

理屈の流れ。
こういう理由だからこうだ、
ある一連の理屈のいまこのへん、
などだ。
その理屈は論理的か?
そんなわけないやん、ならば、流れない。
今分かっていることはこれだけで、
これが分かれば解ける筈、という逆算や消去法の流れもある。


今、「何から」「何へ」の流れかを、
わからなくなったらチェックしてみよう。

また、流れは複数同時に重なることもある。
あることの何かが、別の流れに影響することもある。
別々の流れが同時に解決することもある(そしてそれは気持ちいい)。


急に今なんの流れか、分からなくなることは、
まれによくある。
そのときは、何から何への流れか、流れはいくつあるかを、確認しよう。
少なくとも登場人物につき一本、
主人公には二本以上、流れはあるはずだ。
皆がいる事態の流れも、重なりあう何かかも知れない。
それをチェックすれば、
一本ぐらいは流れを流れさせることが出来るだろう。
流れさえすれば、あとは動きながら考えればよい。


あるいは、もう終わったと思われた流れの再利用が、
伏線や天丼の素になるかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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