要するに、主人公は世界に振り回される。
逆に主人公は、その世界を制御しようとする。
制御といっても、色々なレベルがある。
世界征服や王権奪取やクーデター成功から、
仕事を得たいとか安住の地が欲しいとか、
あの子のハートが欲しいとか、
ただ安眠できる家に帰りたいとか、ビール飲みたいとかだ。
いずれにせよ、主人公は安心して笑える、
彼(または彼女)にとっての、幸福を得たいのだ。
にもかかわらず、世界は主人公を翻弄し、利用し、押し流そうとする。
彼(または彼女)は、それに抵抗し、
自分なりの橋頭堡を確保するために、
世界を制御しようとする。
その相克が、ストーリーなのだ。
「世界」という抽象的なものでは、具体的でないから、
それは擬人化されてでも、「人」になる。
その「人」が私を押し流そうとすることと、
私がそれに押し流されないようにするために、
何をするか。
そしてそれがどのような展開があって、どういう結末になるか。
それがストーリーだ。
あとは、その具体違いなのだ。
2015年03月23日
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