2015年03月25日

じゃあ、点でなく線はどうやってつくるの?

原理は分かった。
じゃ線はどうやってつくるの?
そこを知りたいだろう。

簡単だ。
徐々に面白くすればいいのだ。


仮に、十発のパンチを打つとしよう。

マックスいいパンチはどこだ。
ラストである。

一発目がマックスだったら、
出落ちである。あとは全部弱い。
二発目がマックスだったら、
三発目以降は、予測や期待に越えられない。
以下九発目まで同じ。
結局、十発目がマックスであればいい。

クライマックスがラストにあるのは、
そういう理由だ。
(ピロートークとしてのラストシーンが、そのあとに来るけど)



現実的には、一発目を最弱にすることはない。
まあまあ強いパンチを打つべきだろう。
舐められるからだ。

しかし、戦略的にどこで最弱のパンチを打つかは、
考えておくべきかも知れない。

ちなみにうんこ映画実写ガッチャマンは、
一発目が最強パンチで、二発目が最弱パンチだ。
あとはずっと弱いパンチである。

いわゆる構成とは、
要するにこのパンチの編成(順番、強弱)を考えることだ。
五番目の強さのパンチから入るのか、
三番目ぐらいか、八番目ぐらいから入るのか、
途中どこで弱いパンチになるのか、
それを考えることが、全体を考えることなのだ。


また、あなたは、パンチの強弱をコントロール出来なければならない。
なりふり構わず、威力も分からずにパンチを打つのは素人だ。
また、あなたは、パンチが相手に効いているかも分からなくてはならない。
その二つがあって、
初めてパンチの強弱が分かるのだから。

それには、実際にパンチを打ち、相手の反応を見る経験を、
沢山沢山積むことしかない。
想像でパンチを打って、強くなれるはずがない。



単純に、「弱いパンチ順」で僕はいいと思っている。
そうすれば、どんどん面白くなっていくからである。
僕がツカミに積極的でないのは、この理由による。
(技術的には、パンチの強弱だけでなく、
質も変えていくんだけどね)
posted by おおおかとしひこ at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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