ファーストシーンをチェックしろ。
クライマックスをチェックしろ。
ファーストシーンのことが使われていないなら、
そのファーストシーンは落としても構わない。
ファーストシーンとクライマックスシーンがどこになるかは、
シナリオの種類による。
あなたが、最初の露払いが終わって、
話がはじまるぞ、と思うシーンがファーストシーンだ。
トップシーンかも知れないし、数シーン目かも知れない。
あなたが最も力を入れる、
その作品の看板になる、
問題の解決の瞬間、
カタルシスの瞬間が、
クライマックスシーンだ。
ラストシーンかも知れないし、
もうちょい前のシーンかも知れない。
逆に、
クライマックスシーンで、
ファーストシーンのことに触れたり、
伏線として使うように、
ファーストシーンまたはクライマックスシーンを書き換えろ。
両方を書き換えてもいい。
意味的に(ビジュアル的にではなく)、
ファーストシーンとクライマックスシーンをペアにするのだ。
必ずしもそれがベストとは限らない。
しかし、
どう書き直していいか分からないが、
イマイチだなと思っている話のリライトに、
無理矢理やってみよう。
少なくとも、最初と最後がよくなる。
あとは間をリライトすればよくなる。
非常にドラスティックなやり方であり、
もっといいリライトの可能性があったものを、
次善にしてしまう可能性もある。
しかし、収まりがよくなることで、
間をリライトする原動力になり、
最終的にとても良くなる可能性もある。
(全ての可能性の中でベストかどうかは、
知るすべはない)
ざっくり言えば、
テーマの前ふりと、テーマの実現を、つくることに当たる。
実は最も原始的なやり方だ。
それゆえに強いかも知れない。
この乱暴なやり方で、
てんぐ探偵の「妬みは天下の回りもの(妖怪ねたみ)」と、
「あのとき、出来なかったこと(妖怪若いころ果たせなかった夢)」
の二本を、イマイチから、なかなかいい話にリライト出来たと思う。
どれだけ良くなったかは、来月の発表をお待ちを。
2015年03月27日
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