時間軸を持つもの全てに言えることかも知れない。
作者が全てに慣れて、コントロール出来るのは後半だ。
逆に言うと、
どんどん慣れてくる。
最後になればなるほど。
中一より中三のほうが充実してたイメージ。
最初は慣れてないのだ。
世界にも、主人公にも、執筆そのものにも。
だから、
上手く行かないからといって途中で投げ出さないことだ。
最後まで書いた人にだけ、
リライトのチャンスがあるからだ。
未完は、書き直しすら出来ない。
最後まで書いて、世界に慣れてから、
書き直しによって完成させるイメージを持っておくといいかも知れない。
漫画家とかの初期絵を見れば分かるだろう。
連載が長引けば長引くほど絵が変わってくる。
最初の方と最後の方では絵が違う。
それは最初が下手だったのではなく、
どんどん上手くなったのである。
書くことは、あなたの書く能力を向上させる。
これは本当だ。
例えば僕はほぼ毎日このブログを書いているが、
最初の頃より上手くなったような気がしている。
小説も、今見ると初期のは酷い。
六集ぐらいになると、随分こなれていると思う。
リライトは、だから、前半に集中する。
最後まで書いて慣れたからこそ、
それを前半に生かせるようになる。
素人は最後まで書けたら完成だと思ってしまう。
プロはそれは半分も来ていないと考える。
最後の方の筆の走り具合を、
最初の方にも生かして、
より良い前半に書き直すものである。
てんぐ探偵だと、ひとつのエピソード内でもそれが顕著だったりする。
15話妖怪どうせでは、後半より前半がぎこちない。
15話まで来たということは、なんとかなりそうということでもあるが。
あなたは話し始めたとき、
その話そのものに慣れていない。
観客は、語り手が慣れている慣れていないなんて判別出来ない。
慣れていない、駄目なものを提供するのは恥だし、
そもそも失礼だ。
後半の慣れを、リライトして前半に生かそう。
(ということですいません。リライトしております)
2015年04月03日
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