初期トライアングル、すなわち、
ビジュアル、ストーリー、テーマの三つが練られてきたら、
次に何をすべきだろう。
三幕構成?ログライン?
それはまだ早い。
「何故この話に引きつけられるのか」を考えるとよい。
ほとんどの場合、
それは「圧倒的なこと」から生まれる。
美女イケメン、凄い能力者、
凄い世界、天才、凄い権力、
壮大なスケールなどだ。
ストーリーを見るとき、人は圧倒されたい。
普通にあるものはいらない。
特別な何かがあるからそれを覗きこもうとする。
一方、圧倒されたままでも詰まらない。
人は自分と全然違うものの中に、
自分と同じものを見つけると興味を持つ。
共感である。
圧倒と共感が、そのトライアングルの中にあるだろうか。
おそらく、
ビジュアルが圧倒で、
テーマが共感を担当している確率が高い。
もしなくても心配しなくてよい。
これから足していけばいい。
今ない自覚が出来ればいいだろう。
それをまた後で確認することになる。
いよいよログライン?
違う。
地図を書く。
主人公のいるところの。
細かくなくていい。あなたが実在の人物と想像出来るレベルで。
主人公以外の登場人物のものも書いていい。
クライマックスの場所が決まっているなら、それも。
人は周りにあるものを利用して何かを語る。
最初に地図を作っておくと、後で利用しやすい。
あとでまた地図をストーリーに都合のいいように書き換えることもあるから、
暫定だと思うとよい。
同様に、主人公の周りにいる人を、
人物関係図として書いて行く。
両親、友達、その他その他。
名前はつけなくてもいい。どういう人がいるか分かるレベル。
細かい設定もいらない。
思いつけば書いてもいい。無理に穴埋めしなくていい。
現在だけでなく、過去の人物関係も書いてもよい。
これは、想像を広げるためと、
後で利用しやすいからである。
そうこうしているうちに、
ストーリーが形をなし始めるだろう。
主人公のキャラや設定。
展開のアイデア。
どうやって話が立ち上がり、どうやって巻き込まれるのか。
あるいは、自分の行動でどう展開させていくのか。
色んなアイデアを、思いつくまま書くとよい。
こういう展開からこういう展開、などのメモでもよい。
他キャラも生まれてくる。
事件が起きるなら、その関係者の設定も生まれてくるだろう。
まだ完全体である必要はない。
まだ個々がバラバラでいい。
因果の糸が一本に繋がる必要はない。
世界観が特殊なら、そろそろ世界設定にも手をつける。
まだ整理する必要はなく、広げることを考えよう。
面白い展開を思いついたら、
テヅカチャートを使って、その前、その後を考えることはとてもよい。
次々に連鎖が生まれてくる。
今は整理せず、バンバン生むときだ。
最初の方のアイデアを無視して新しいのを出してもいいし、
更新してもよい。
考えているうちに、前のに戻ってもよい。
バトルがありそうな所や、
大きな展開があるところは、
このときに思いつくだろう。
その思いつきはメモっておこう。
あるいは、トライアングルを練っていたときに、
既に湧いていたアイデアがあれば、
それをメモってもよい。
そろそろプロットが書けるかな?
実は、いきなりプロットを書くと挫折する。
まだ、一本の理屈に収斂していないからだ。
まずは、ログラインを書いてみることをオススメする。
次回につづく。
2015年04月06日
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