脚本や小説を書いたことない人は、
文字数が気になるものだ。何文字ぐらいで書けばいいのだろうかと。
日本語の文章は、小学校で習った、原稿用紙が基準だ。
(コンビニとかにあるかな)
脚本の世界も小説の世界も、今はwordなどで入稿しているが、
それでも「原稿用紙○枚相当」を基準にしている。
ということは、原稿用紙に書いてみるのが一番いい。
まずはショートを書いてみて、「原稿用紙の感覚をつかむ」のをオススメする。
車幅感覚をつけるのは、今後大作に挑むのにいい練習だ。
まず、原稿用紙5枚の、
シナリオや小説を書こう。
原稿用紙に、鉛筆で書こう。
これは、原稿用紙の感覚を身につけるためである。
「5枚の感覚」を身につけることはとても大事だ。
10枚、50枚、100枚が、
何となく予想できるようになるだろう。
シナリオでは、原稿用紙1枚が1分に相当するフォーマットがある。
(「脚本のフォーマット」参照)
それで、120分の映画は120枚だ。
(ハリウッドにもやはり1枚1分に相当する英語フォーマットがあって、
それはA4一枚におさまるタイプライター形式だ。
その形式のものを、特別にscriptと呼ぶ。
脚本、台本、シナリオ、ホン、など日本語でも言い方は沢山あり、
その意味は業界や会社によって異なるので統一的呼称はない。
ハリウッドは組合があるから、もう少し厳密に言葉が決められている。
ログライン、シノプシス、プロット、ドラフト、スクリプトの段階があるが、
詳しくはよく知らないので各自調べてね)
小説では、10万字が一冊の基準らしい。つまり原稿用紙250枚相当だ。
出版のことは知らないので、プラマイいくらぐらいが誤差かは分からない。
映画だと、90分も一本だし、150分も一本だよね。
つまり、原稿用紙90から150枚(3万6000字から6万字)が、一本の脚本の文字数。
マシンガントークのクドカン脚本は、いつも分数より枚数が多いし、
アクションものはアクション台本は別につくるから、枚数は分数より少な目だ。
あくまで、標準的お芝居の話。
さて、あなたはここまでの原稿用紙を扱ったことがあるだろうか。
wordには文字数を数える機能があるが、
400で割っちゃ駄目だ。
改行や空白をwordは文字数に含まないからだ。
原稿用紙に変換して、枚数を確認するのが良い。
(アンドゥ出来ないバージョンあるので注意!)
数万字を書いたことある人は滅多にいない。
卒論とかどれくらい?1万字?俺理系だったからもっと少ないと思う。
wordのデフォルトで、
A4の一枚の文字数は、全詰めで1120字でした。
映画一本48000字だとすれば、大体45枚書けばいい話だ。
これを多いと思うか少ないと思うかは、
その人の経験によると思う。
原稿用紙5枚、2000字で、
ショートを書くのはとても勉強になる。
起承転結の組み立て方、
オープニングやエンディング、
コンフリクトやターニングポイントなど、
短かろうがストーリーの形をしてないと駄目だ。
小説の世界でのショートショートは10枚ぐらいだったかな。
それでもいい。
とにかく、
ある長さを枚数換算出来る、体の感覚を身につけることが大事だ。
手書きのほうが身体を使う分、早く身につく。
5分を何本も書き、
10分や15分を書き、
30分や60分を書き(実際のテレビドラマはこの3/4ぐらいの尺)、
そのうち100分ごえを書くことになる。
例えば、
殆どのシーンは、1分半から3分である。
そんなことも、枚数と長さの関係に注意していると、
分かるようになってくる。
月刊シナリオ、月刊ドラマなどには、シナリオ全文掲載されているが、
それを長さに注意しながら読めるようにもなるだろう。
そもそも、
原稿用紙1枚400字(改行含む)で、
映像にすると1分に相当する密度で、
書けるようになることが、
シナリオライターにとって必要な技能だ。
作劇とは関係なく、文章の表面上としてね。
豆知識というか、シナリオ以前の知識として。
2015年04月09日
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