2015年04月10日

せっかくの感情移入をご破算にしないために

せっかく感情移入してても、
どこかで台無しになることがある。

どういう時?


何故か解決してしまう。
主人公自らが手を下すことなく、解決してしまう。
(主人公の上位存在:デウスエクスマキナが解決したり)

そんな凄い、画期的な解決でもなかったのに、
何故かみんなハイテンションで喜んでる。

主人公の内的問題が解決してないのに、
外的問題が解決してしまい、モヤモヤする。(逆もある)

主人公が一方的に解決してると勝手に勘違いしている。
周りの登場人物は、そうでもないと思っているのに。

完全に解決していない。まだアレの件はクリアになってないぞ、がある。

解決の瞬間と主人公の感情の震えがシンクロしていない。
(遅いか早いか、テンションが合ってないか)

途中で、主人公がなに考えてるのか分からなくなる。
(わざと伏せてる場合をのぞく。
その場合、いったいお前何を考えているんだ、
と言うキャラがいてもよい)



思いつくままに書いてみた。

ざっくり言うと感情移入が滑っている、ということなのだけど、
様々なパターンがあると思う。
個別に処理して行けばいい。

ストーリーラインを変えることになり、
逆算して前のほうに仕込み直すことになるだろう。
新しいエピソードが足されるかも知れないし、
要らないエピソードは落とすかも知れない。

そして一番大事なのは、
せっかくの感情移入が、
なんかおいてけぼりになっている、と感じる感覚だ。
その感覚は、客観的にならないと得ることは出来ない。
指摘されても、主観的にはそう思わないけど、
と判断してしまうからだ。

指摘する側が、こういう感情移入をしたのに、
それがここで離れてしまうよ、という言い方をしないと、
多分ダメだろう。
そのように指摘できる人は、脚本のことをよく知っている人だけだ。


これに気づけるようになったら、本物だ。
(急に上級者の話ですいません。
初心者むけの話を書きすぎて、自分のなかでバランスを取っております)
posted by おおおかとしひこ at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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