トレーニングのために、
想定より長いものを書くのはよいことだ。
映画用シナリオは、2時間48000字程度の世界である。
10万字を書くとよい。10万字は一冊の文庫本程度だそうだ。
30分ものをメインに書くのなら、
一度60分や2時間を書いてみるとよい。
15秒をやるなら、5分を書いてみるとよい。
世界が変わる。
正確に言うと、あなたの中の認識が変わる。
本来のものの尺の感覚と違うことをやることで、
本来のものの尺が、相対的になる。
もっと俯瞰でものを見れるようになる。
逆に、長距離選手が短距離をやるのもよい。
15秒の企画を考えることはとても難しい。
きっちり落として、なおかつ新鮮味が必要だ。
二時間のシナリオを書く人が30分を書いてみるとよい。
普段いかに無駄をやってるかに気づくかも知れない。
これを単純に尺と考えるのはバカである。
世界の広さや深さや展開の深さが変わるのだ。
さらに色々出来るようになると、
世界の深さや広さを変えることなく、
表現だけを変えて、
違うもので同じものを表現できるようになってくる。
(本編とキャッチコピーの関係のようなもの)
世界の広さや深さには、
それに相応しい尺があることも、
なんとなく分かってくる。
走ったことない距離を走ろう。
それはトレーニングだ。
僕が55話11集55万字(平均一集5万字ぐらい)に挑んでいるのは、
そういうことかも知れない。
同じ尺を書いて、細かく詰めていくことも大事。
時に全然違うことをするのも大事。
オールラウンダーの感覚とスペシャリストの感覚を、
両方とも身につけよう。
なんだろうね、精度が変わる感じがするんだよね。
2015年04月18日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック