2015年04月23日

展開とは「理解する過程」と「会うこと」

仮説。

展開って何だか分からなくなったら、
中盤の構造を考えるときに。


今起こっているものごとを、
常に瞬時に把握できる人はいない。

何か起こったことを理解するまで、
あるいはその本当の意味を理解するまで、
タイムラグがあるのがリアルだ。

だから、その過程は展開に含まれると思う。


爆発が起きた。振り返った。
何が起こったか。
その因果関係。
何故起こったのか。
誰が死んだのか。
事故ではなくテロだ。

こんな一連は、物事の展開は起こっていないが、
主人公(と我々観客)の中での、
「理解する」という展開が起こっていることになる。


あの時の彼女の言葉の意味を考えて、
理解するまでに何年もかかることはある。

それも展開である。

難しいのは、人間の内部で起きていることだから、
それを表現することに工夫がいることだ。

様々な状況のモンタージュや、
誰かに説明する台詞や、
無言の行動などで、
観客と同時に理解していくことが大事だ。


登場人物全員が、全てを把握して、素直に従う必要はない。
「納得いかねえよ!」
というリアクションは、登場人物がバラバラな反応をしているかどうかの、
いい証拠になるだろう。



状況を理解したら、
次は行動だ。

展開に困ったら、「○○と会う必要がある」を使うとよい。


台詞上は「会いたい」かも知れないが、
ストーリー上は、会う必要があるようにする。

情報や物の受け渡し、
ずっと会ってなかった人が会うこと、
あるいは初対面、
お互いが背負っているものが、
偶然または必然に会うことは、
自然と物事を前進させる。

同調の理論で言えば、
異なる二人が会うことで、
何かしらの同調を起こす。
会わない前と、会って同調する過程と、
同調し終わったあとの、三つの変化があることになる。
これが展開の重要な要素だ。

これが状況を変化させることになるからだ。
同調といっても、仲間になるとは限らない。
ある点まで妥協することで同調を調整することもあるし、
お互いが決裂を確認する同調もある。

共闘を選んだり決裂を選ぶのは、
その同調の結果の次のプロセスになり、
それが次の展開になるだろう。


物語とは要するに、
登場人物全員が、どこかで会って同調して、を繰り返し、
最終的に全員が同調するまでを、
描くことかも知れない。



展開って何だ。
困ったときに、これをちゃんと考えるといいかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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