2015年04月26日

1と2の役割

一幕と二幕前半の関係は、
「日常が問題に壊されるまでの面白さ」と、
「その問題が巻き起こす面白さそのもの」だ。

これは、段階的にどこの1と2でも相似形である。


ファーストシーンとセカンドシーンの関係でも同じだ。
ファーストシーンでは、何かが日常から遊離し、
セカンドシーンでは、遊離したそれの面白さを描くとよい。

ファーストロール(0〜15分)とセカンドロール(15〜30分)の関係でもそうだ。
ファーストロールでは、
いかに日常が壊れていくかが主に描かれ、
セカンドロールでは、
その問題ゆえに引き起こされる面白さ
(面白おかしいに限らず、興味深いや、危機である、
などの感情の振れる何かの凄さでもよい)を描くとよい。

つまり、1と2は、そのような対の関係になるようにするといい。

本格的な「問題ゆえの面白さ」、つまりお楽しみポイントは、
二幕前半の30分に集中する。
しかし、どの「2」でも、
「1」が壊した日常の、その問題そのものの面白さを、
追求していくとよい。
勿論、主人公はただ見ているだけでなく、
解決しようと右往左往するだろう。
その特有の右往左往が、その作品の看板になりうる。
何故なら、オリジナリティーがある部分だからだ。


1を書き終えて2へ行くとき、
どうにも筆が止まってしまうことが多い。
それは、書くもののフェイズが変わった、
と自覚するとよい。

物語の面白さは、次々に変わる面白さである。
今まで書いていたことと、
全く別のことを、書かなければならないのだ。

一幕から第一ターニングポイントを書いたあと、
僕はいつも詰まってしまう。
それは、二幕前半の準備を、
一幕を書いた粒度で用意していないことに気づくからである。

1と2は、書くことが全然違う。
全然違うのに気づかず、
以前の調子で書けなくなることに悩むことはない。
気分を変えて、次の全く違うフェイズについて、
これまでと同様別の準備をすればいいだけのことだ。


今日から執筆再開したてんぐ探偵では、第36話を書き始めた。
またまた転校生が来る話だ。
転校生が来た所までは勢いよく書けたが、
その先に起こる面白い出来事について、
最初ほど考えていなかったことに書きながら気づいた。
ということで、いつもの「書けないポイント」が来たぞ、
と気づいたのだ。
1から2のフェイズへストーリーが移るのだな、と。
それにさえ気づけば、あとは次に来るもの、
つまり「問題そのものの面白さ」を準備し直して、
執筆を再開するとよいだろう。

今回の話で言えば、
1がイケメン転校生芹沢くんがやって来るパート、
2が彼に対し女子たちがする行動の面白さ、
がそれぞれにあたる。
1が転校初日、
2が二日目以降、にあたる。

転校で言えば第31話「自己紹介の悪夢」も同じくだ。
1が転校初日の緊張、
2がスドーン!で滑ること、
1が転校初日での失敗、
2が二日目以降のやり直しループの面白さ、
などのように、1と2の関係が相似になっている。


この関係性は、ミッドポイントまで続くのではないか、と僕は考えている。
posted by おおおかとしひこ at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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