2015年04月29日

大岡俊彦の考える「名作の21といくつかの条件」

これまでの議論の統合を試みよう。

名作には、以下の条件が必要だ。


1: いいタイトルがあること。
2: 世の中の価値観を変えること。
3: それは我々の集合的無意識で共有される、価値のあるものであること。
4: 主人公に感情移入すること。
5: 主人公以外にも感情移入すること。
6: 他の原理との衝突を楽しめること。
7: 人間の魅力が描かれていること。
8: 革新的なビジュアル。見たこともない感覚。
9: テーマが、我々が無意識にそうと言ってほしいこと。
10: サブテーマがテーマに対して豊富なこと。
11: 三幕構造がはっきりしていること。
12: 焦点が常にはっきりしていること。
13: ターニングポイントが面白いこと。
14: ビートが自然なこと。
15: リアルなこと。世界観ではなく、人々がリアルなこと。
16: カタルシスがあること。
17: テーマがラストに暗示されること。
18: テーマがモチーフで暗示され、それを読み取る楽しさ。誤読なしにハッキリ分かること。
19: 興味が引かれ、夢中になり、いつの間にか同調していること。
20: 全てが無駄なくまとまり、これ以上ない形にまで練られていること。
21: オープニングから面白くて、ずっと面白いこと。

以下、あるほうがベターなもの。
危険が描かれ、ハラハラすること。
22: 伏線とその解消がうまいこと。
23: 予測とその裏切りの面白さ。
24: サブプロットが絡み合う面白さ。
25: 大抵、頭に前ふったものがクライマックスで使われる。
26: 我々の感情が大きく刺激され、様々に振り回されること。


今後変わるかも知れないけど、これらを満たせば名作になるのではないかと思う。
posted by おおおかとしひこ at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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