これまで深めてきたリライトのアイデアを、
プロットに書き起こしてみましょう。
一次元型にすることで、
色々なことが無理がないか、確認するためです。
数学教師、公男は弱気な男。
数学の授業なんて誰も聞いてない。
授業中、不良のアキラがいじめをしているのも、
見てみぬ振りをする。
チャイムに救われる公男。
最後にいじめられっ子と目が合うが、アキラが怖くなにも言えず教室を出る。
一方、ヤクザの虎の車中(たとえばベンツ)。
若手に運転させ、虎は小学生の算数ドリルを解きながらイライラしてる。
ああーわかんねえー!
と、若手が急ブレーキ。
シートベルトをしてない虎はフロントガラスに突っ込む。
しかし石頭なので平気。
何すんだバカヤロウ!
猫、引いたかも。ナニイ!
ちょっと見てきます、と若手が後ろ見ずにドア開けたら、
公男の車が突っ込んできてドアをもぎ取ってしまう。
猫は無事だったがドアが飛んだ。(フロントガラスにヒビ)
路肩で話し合う虎と公男。
お前ヤクザの車のドア飛ばしてただですむと思ってんのか?と凄む若手。
でもそれはそちらの後方不注意で、と正しいことを言う公男。
しかし虎に睨まれると怖くてひるむ。
虎に免許証見せろと言われ、出す。
助手席の教科書見て、お前先生やってんのかと。
教科は?数学。
じゃこれ教えてくれるか?と、ドリルを出す。
ベンツのボンネットで算数ドリルを教える公男。
先生教え方うまいな。
そりゃ教師ですから。
ドアの弁償、俺に勉強教えることでチャラにしてやる。
俺を大学に合格させてくれ。
はい?
ああ?と拳を振りかざす。公男びびる。
あんた殴ったらすぐ折れそうだな。ちょっとは鍛えたらどうだ?
む、無理です、喧嘩なんてやったことないし。
じゃ、俺が喧嘩教えてやる。
その代わり、先生は俺を大学に入れてくれ。
…喧嘩を教えてくれる?
(ここ第一ターニングポイント)
夜。高校が終わったあと、
頭の悪い虎に、ヤクザの事務所で教える公男。
ああもうなんでこんな複雑なんだよ!
とイライラして拳を振り回し、公男に当たって公男気絶。
翌日、高校。絆創膏を貼って授業をする公男。
いじめは横行している。
夜。喧嘩講座。
おれを殴ってみろと。拳の握り方、スタンス、殴り方、距離の取り方。
複雑すぎてわからないと公男。
最後にはこれがシンプルだな、と頭突きをかましてまた公男気絶。
事務所で起き、ドリルの続き。
またややこしいのでイライラして拳を振り回す虎。
今度は避ける公男。
覚えたなと虎は笑う。
公男は、数学は何のためにあるかわかる?と尋ねる。
わっかんねえよこんな複雑なもん!
違う、学問は全て、複雑な現実をシンプルに理解するためにあるんだ、という。
数学は、複雑な現実の中に、数学的なシンプルな法則を見いだした、
美しい学問なんだと。
(例えば和音の話?三平方の定理?
いずれも昔は世界の秘密として、漏らしたら殺されたレベル)
へえ。じゃあ喧嘩も同じだぜ。
シンプルなのが答え。これだ。(頭突き)
じゃ、それを教えて。
外に出て、サンドバッグに頭を打ち付けて痛くて頭を抱える公男。
頭壊れるぞそれじゃと虎が心配する。
公男はいじめのこと、喧嘩が強くなりたい理由を言う。
虎は頭突きのコツを。
自分の一番大事な所で、相手の一番大事な所へぶつける。
だから効く。それが喧嘩だと。
夏休みに入る。公男の絆創膏は増えている。
夏中、勉強と喧嘩塾をやる二人。
パンチが打てるようになる公男。算数ドリルから中学に進む虎。
(ここで虎の勉強したい理由を描く?)
休み明けの授業後、公男は校舎裏にアキラを呼び出した。
いじめをやめろと。お前は分数がわかってないんだろと。
だから今から分数教えるから、勉強すればいいんだと。
しかし殴られる。一発目はかわせたが、二発目をくらう。
ぼこぼこにされる。
公男の癖に生意気なんだよ!と。
虎の事務所で泣きつく公男。
俺が代わりに行こうと言うのを止める公男。
パンチを避けて、頭突きを入れる練習をしたいと。
学校では、公男先生は一週間入院しますと言う知らせ。
頭突きの練習。
アキラは実は家庭が複雑なんだと事情を説明する公男。
でもそれも、シンプルにすればいいんだと思うと公男。
(ここ第二ターニングポイント)
学校。ヤクザの虎が乗り込み、アキラを連れ出す。
河原。公男が待っている。喧嘩に勝てばいじめをやめろと。
複雑な家庭のことを言う公男。
シンプルに、母ちゃんって呼べば解決するって。
うるせえと殴り付けるアキラ、今度はかわせる公男。
数学は人類の叡知だ、複雑な現実を、シンプルにするんだ、
と数学の素晴らしさを言う。
俺が算数から教えてやる、実は俺このヤクザの家庭教師やってる、
こいつが出来たんだ、お前も出来ると。
殴るアキラにカウンターの頭突きを入れる公男。
結論は、シンプルなほうが勝つんだ、と。
学校。
顔がぼこぼこで授業をしている公男。
アキラが遅刻してくる。
廊下に公男を呼び出すと、アキラの義理の母。
紹介するぜ、うちの母ちゃんだと。
笑う二人。
と、教室の後ろの席に学ラン着た虎が座っている。
虎はアキラに笑う。
後ろから手回して、転校することにした。
先生の授業聞くにはこっちのほうがシンプルだから、と。
頭はこうやって使うんだぜ。
「頭はこうやって使う」のを、公男が言うべきかどうか、
現状のクライマックスでは、
微妙になってきました。
いらないかも知れません。
となると、タイトルは何がいいかな。
意外と、ヘッド・バッド・ティーチャーでもいいのかも。
(頭悪いぐらいシンプルなのが強い、みたいな台詞と引っかけられるかも)
ということで、
現状考えてることを一次元型で書き出してみました。
ボトムポイント(どん底):一端ぼこぼこにされる、
ミッドポイント(かりそめの勝利):夏休みかけての成長、
などの、必要な要素もきっちり入っています。
いわゆるプロット形式ではなく、
台詞もバンバン入っています。
これは既に半原稿の状態です。
プロットに形式はないです。
ストーリーが分かればよいのです。
ただしこれはプロットとして長すぎるので、
通常プロットとして提出する際には、
文字数を守るために、
台詞部分をガッツリ削って書いたほうがいいと思います。
ただ今回はリライトなので、
どう直したかが分かるように書いてみました。
さあここから、実際の脚本形式にしてゆきましょう。
(しばらく、時間かかります)
最初の事故で猫を出したけど、
本当は事故の原因も、テーマと関係してるといいなあ、
と考えてはいます。
複雑な現実をシンプルに出来なかった故の事故に。
さて、元原稿にはなかった、熱が生まれています。
この熱が、物語の力です。
この熱を、もっとも上手く表現するために、
技術を使うのです。
熱の正体は?テーマ。
テーマこそ全て。
それは作者にとっての、書く原動力でもあり、
技術的な斉一性のことでもあります。
2015年05月04日
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