女の作家はヒロインをヒーローに置き換えて。
理想のヒロインは、誰?
主人公のことを全面的に認めてくれる人。
甘えさせてくれる人。
批判や小言は言わない。
巨乳、童顔。
現実離れして、どこかふわふわしている。
世間知らずで、他の男との比較をしない。
しかし主人公の知らないことはちゃんと知ってる。
こういうヒロインしか書けないとしたら、
あなたはまだ人間の女と恋愛をしたことがない。
あるいは、現実の女に絶望していて、
理想を追い求め過ぎている。
それは、幼いことだ。
別の言葉で、全能感ともいう。
大人になることは、
全ての条件が整っていないときに、
何を考えどのような決断をするかということだ。
そこに責任を持つということだ。
理想のヒロインなんていない。
いると考えるのは、
現実とファンタジーの区別がついていない。
アニメやラノベなら、ファンタジーも有効かもだが、
実写はそうはいかない。
「現実」とどう噛み合っているかが、
その人のリアリティーになってくる。
リアリティー溢れる登場人物たちだとしても、
ヒロインだけ理想の女になってしまうのは、
人間の女とイデアの女の区別がついていない。
イデアの男を演じる奴はモテる。
イデアの女を演じるアイドルやキャバ嬢は人気になる。
それ自体、人々が幼い証拠である。
イデアの男を演じる奴は、男たちから嫌われる。
イデアの女を演じる子(つまりぶりっ子)は、女から嫌われる。
しかし自分のことになると、
人はとても目が曇る。
これらを分かって理想的ヒロインを作り上げるのか、
無意識にやってしまうのかは、大分違う。
原作(アニメ)の北条姫子は、イデアのヒロインでしかない。
ドラマの北条姫子は、人間の女になりながら、
なおかつイデア成分を上手く持ったと思う。
(風魔のヒロインは蘭子、または姫子と蘭子のダブルだとも考えられる。
僕は姫子単独ヒロインの考え方で臨んだ。
それは主人公小次郎合わせである)
自分が幼いかどうかをチェックする方法。
そのヒロインが、
自分が嫌なことをするかどうか。
そのヒロインが人間なら、私の不快なこと、認めがたいこともするはずだ。
その時、私はどう対処するかだ。
一気に冷めるのか?許すほど愛せるのか?もっと平熱で愛するのか?
僕の理想は、平熱で愛することだ。
(例えば姫子なら、夜叉姫に転がされてなお理想を説く、
という、甘ちゃんな所がある。そこも含めて、僕は姫子が好きだ)
自分が嫌なことをする、というので思い出したが、
一時、ビッチヒロインが流行った気がする。
その方が、書き手や受け手にリアルな現実だからだ。
それはリアルだが、その先に何も生まなかった。
難しい所だ。
恋に恋する、という。
現実は砂糖菓子ではない。
苦いことのほうが多い。
それを分かった上で砂糖菓子を作らなければならない。
無意識に砂糖菓子をつくるのは、幼さである。
これらを確認するために、
結婚詐欺の話を書いてみると面白いかもしれない。
男の結婚詐欺師、女の結婚詐欺師、両方書いてみると面白いかもね。
その二人が出会って恋したりして。
(ん?今一本出来たのか?)
2015年05月16日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック