つまり、今をどういう感じだと思っていて、
それがどう崩れそうか、というワクワクだ。
ツイッターでアイドルが枕営業を暴露した。
これは今の欺瞞に満ちたアイドル界に風穴を開けそうだったから、
面白い。
インターステラーは、
ブラックホールの中に入ったら、
という所が、科学的に風穴をあけそうだったから、面白い。
(なお、その先は微妙)
ロッキーは、
世界戦のチャンスが前の人の怪我で回ってくる、
という、閉塞した現実を覆すアメリカンドリームが、
風穴をあけそうだったから、面白かった。
多分、閉塞した現実を、
どう突破したり、そこから逃げて理想郷にいったり、
あるものの組み合わせが新しく見えたりするかは、
風穴を「今」に開けそうかどうかで、
決まるのではないかと思う。
ちなみに、これは、あくまでもアオリの面白さだ。
これで引き付けておいて、
本当の面白さ、つまり練られたテーマで唸らせるのだ。
アオリの面白さは、
新しいこと、それが今を変えてくれそうだということ、
ここが重要ではないかと考える。
この世界に浸ることで、現実逃避出来るのでは、が梅。
この世界から何かをもらえそう(元気とか、教訓とか)が竹。
これが世界を変えそう、が松。
ペプシ桃太郎は、松クラスのアオリを起こした。
そこだけは評価していい。
問題はアオリで終わったことなのだが。
一体これはどうなってしまうんだろう!
とワクワクする想像を起こしたら、
アオリが成功したということだ。
それは、日常の予想の範囲に収まらないことだ。
どうせ警察に捕まって終わりだろ?
という予想の範囲を越えたのが、
プルトニウムを盗んでテロをしようとした「太陽を盗んだ男」だ。
(落ちはあんまり面白くなかった)
さあ、あなたは、この下らない今に、
どういう風穴を開けて、世界を変えようとしてるのか?
そのアイデアが、新作のアイデアになるだろう。
複数思いついても構わない。
思いついても実行できる実力が伴わない場合もある。
僕は「てんぐ探偵」の基本アイデアを思いついたのは10年近く前だが、
書ける実力が追いつくまで時間がかかった。
いつ思いついてもいい。アイデアノートにメモをしよう。
それは、革新的かどうかが大事だ。
革新的とは、今までの常識で予想が出来る範囲を越えていて、
新しいことが起こりそうだ、ということである。
2015年05月17日
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