2015年05月17日

これから書くシーンは、その次のシーンを浮かべてから

この原則を保つ限り、書けなくなることはないのではないか。


今から書くシーンの、一行目を書く前に、
あなたは何を考えるだろうか。

前のシーンとの繋がりや、このシーンで達成するべきことを、
一通り考えられるならば、
あなたは初級者を脱していると言える。
しかし、それだけではまだ中級者どまりだろう。


今から書くシーンの、次のシーンで何が起こるかを、
きちんと想像しよう。

つまり、前のシーン、今のシーン、次のシーンの、
三つを常に想像しよう。


今のシーンがフロンティアだから、
挫折するのである。
フロンティアは、常に次のシーンにしよう。
次のシーンがシーン終わりまで頭の中でありありと想像できたら、
今のシーンを書き始めよう。

今のシーンを書き終えたら、次のシーンの次のシーンをありありと想像しよう。
以下同じだ。

勿論、ペラ一枚にまとめた全体像は、
常に見れるようにしておくべきだ。



実際の執筆では、そんな余裕はないだろうか?
いや、逆に、そのような余裕がないから、
何をしていいか分からなくなり、
途中で止まってしまうのだ。

次のシーンが出来ていれば、
これから書く今のシーンは、そこにバトンを渡しさえ出来れば、
何でもいい、という割りきりが出来る。
次のシーンがないから、何をするのが正解か、
探り探りになって失敗する。
何が正解か、分からないときに、挫折が訪れる。


今から書くシーンの次のシーンは、どんなシーン?

ひとつ先のシーンも出来てないのに、
今のシーンを書きはじめてはいけない。

最初は難しいかも知れないが、
最近開発したオススメの方法だ。
(特にてんぐ探偵は、次の集のことを時々見ている)
posted by おおおかとしひこ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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