2015年05月21日

ストーリーの真ん中2:自己診断

これらを分かっていれば、
自分がちゃんとストーリーを書けているだろうか、
という自己診断が出来ると思う。


一幕で初心者がやりがちなのは、
問題を上手く描けないことだ。

この映画全体で何が解決すればこの話は終わりなのか、
上手に分かりやすく、イコン的に示せないのだ。
つまり、センタークエスチョンを、ズバリと示せない。

導入部は書けても、センタークエスチョンをズバリと示すのが下手だ。
それはラストを考えていないから、ということが往々にしてある。


二幕で初心者がやりがちなのは、
メインプロットから逃げて、
サブプロットばかりやってしまうことだ。

主人公のメイン事件の解決とその障害やもめ事を書くことから逃げて、
サブ人物ばかりスポットを当てたり、
主人公でもメインプロット以外の話を始めたがる。
これは真ん中から逃げている。

車田マンガの特徴は、主人公が存在感が消えることだ。
ジャンプマンガ全体の病でもある。
(これについては沢山論じたので過去記事へ)


三幕で初心者がやりがちなのは、
テーマを上手く定着出来ないことだ。

だからバッドエンドに逃げて、テーマを曖昧にしてしまう。
テーマの定着から逃げているのである。



全部上手く行っていない話は、
冒頭やツカミは面白いが、
そのあとグダり、
主人公以外のキャラが活躍して主人公は空気、
ラストはバッドエンド(気味)で、
一体この話が何だったのかよくわからない、
というパターンだろう。

なんか、どっかで見たことあるんじゃない?



ストーリーの真ん中と脇をちゃんと見よう。
ど真ん中から逃げないようにしよう。

それぞれの真ん中がどのようなものかは、
キーワード検索してくださいな。
posted by おおおかとしひこ at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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